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平成25年度 3回目の学生塾を開講

学生支援の取り組みの一環として「八王子キャンパス 学生塾」が開講され2年目を迎えました。正課授業では対応できない3学部共通の学習支援活動です。11回目となる学生塾では『大使の素顔』と題し、外国語学部 上野客員教授のお話を伺いました。参加者47名、大盛況の内に終了しました。
 学生塾は3学部入り混じった企画委員17名と教職員数名により企画され、講義内容、講師依頼、ポスター作成、司会、アンケート回収と学生たちの「知恵とチカラ」を合わせ運営されています。委員の学生はみんなイキイキと取り組んでいます。
興味のある方、お気軽にご参加ください。きっとあなたの役に立ちます。興味のある方は学生支援課までいつでもいらしてください。

上野先生を迎えて
外国語学部3年 及川裕大(司会・進行担当)

11月14日に、杏林大学外国語学部の上野景文客員教授を講師にお迎えして、学生塾を開催しました。上野先生は、在メルボルン総領事、駐グァテマラ大使、駐バチカン大使を歴任した方です。「大使の素顔」というテーマの下、41年の外交官生活を振り返り、大使の仕事、生活、やりがいに関し講演いただきました。右3点につき、お伝えします。
 大使への道は、まず天皇陛下から特命全権大使に任ぜられることから始まります。その後、外務大臣から勤務国を指定され、大使として赴任します。大使は国の代表ですが、興味深いことに、「飲食業」の部分が重要だそうです。なぜかというと、任国において、その国の有力者と仲良くなる為に、日本から連れて行ったシェフによる昼食や夕食の場を設けてもてなし、「パイプ作り」をすることが、重要だからだそうです(その際、結構大変なのが、席順だそうです)。で、どこの任地であれ、欠かせないのが、航空会社幹部とのパイプ作りの由。ハイジャックなどが起きた際に、発表よりも先に邦人の有無・安否の情報を貰うために。言うまでもなく、大使の仕事は、任国の公式行事に国の代表として参加すること、任国における邦人支援など、多岐にわたります。
 次に大使の生活に関してですが、任国にある大使公邸に居住します。メルボルンの公邸は、庭園が大きく、300-400人くらいのレセプションは楽に出来ました。また、バチカンは小さな国であることから、スペースがないことから、公邸も大使館(オフィス)も、(隣国である)イタリアのローマ市にあるそうです。先述のように、大使は、シェフ(板前)と個人的に契約して、日本から連れてゆきます。給料の何割かは、国が補助してくれるそうですが。板前さんの業務は、前述の「おもてなし」のために腕を振るうことはもちろん、大使や家族の食事の準備もあります。公邸には、面白いことに、2つの冷蔵庫(公の食材を貯蔵するものと、大使やその家族のプライベートな食材を入れるもの)があるそうです。公私分離が必要だから。光熱費に関しても定額を自ら支払い、公私の分離をしているそうです。
 最後にやりがいに関して。大使は、国の代表ですが、任国と日本との関係が悪化すれば、相手国の外務大臣に呼びつけられて、抗議を受けると言った仕事もあります。言うなら、「叩かれ役」です。大使と言うのは、広義の「人質」でもあるそうです。国を代表する職業ですが、上野先生が外交官を志望したのは、「国の運命と共に生きる」、「歴史の形成に参画する」ことを望んだからだそうです。そのような意識があって、初めて過酷な職務にも取り組めるのだそうです。なお、バチカンは少し特殊で、大使が手掛けた講演や演説、或いは、インタビュー発言などをローマのカトリック系新聞が伝えると、その翌日には世界中のカトリック系メディアが報道してくれることがあるそうです。このように自らの発言が世界中に発信されるのも、醍醐味の1つだそうです。
 以上、「大使の素顔」が少しでもご理解頂けたでしょうか?講演の最後に、「大使の仕事において1番大切なことは何か」と伺ったところ、語学に加え、「相手の国を好きになること」だとの回答でした。相手の国を好きになり、地方に行く場合などは方言を使って挨拶するなど、その国の人達と友好関係を築くことこそが、最も重要なことなのだとの印象を私は受けました。

この場を借りて、上野先生に心よりお礼申し上げます。


2013.11.18 学生支援課

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