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本学外国語学部の中国語専攻学部生8名が中国青年代表団の随行ボランティアで活躍、8月下旬の第二陣でも当校へ派遣要請。

日本と中国は両国関係の発展と相互理解を深めるために「日中青少年友好交流年」を定め2008年から4年間で4000人規模の青少年の相互訪問を行っています。2008年には中国政府の招きで日本青少年訪中団として日本の青少年1000人が中国を訪問し、本学からも外国語学部の学生5人が訪中団として参加しました。(参加した学生から寄せられた感想は以下本学のホームページ参照)
http://www.kyorin-u.ac.jp/cn/html/kyorin/00003/200804084/

本年度の活動として「平成23年度中国青年代表団第1陣」(8分団・304名)が訪日しました。外務省の受入ですが、そのうち4つの分団の接遇を担当した社団法人・日中友好協会では、「積極的に日本を紹介する意欲があり、中国語でコミュニケーションがとれる日本人青年」にボランティアで協力を依頼するという方針を打ち出しました。初めての試みであり、協力者確保が難航する中、本学の国際交流センター長に協力依頼が寄せられ、結果として要員10名のうち、8名が本学から協力しました。外国語学部塚本尋ゼミナールの3年生3名、4年生5名です。

担当した4分団は、青年指導者、経済、対日観光関係者、教育関係者で、日本語のできる人はほぼ皆無。各分団にプロの通訳者が1名ずつは配置されるものの、学生たちは、視察の現場にいきなり投げ込まれた状態で、中国の青年達から連日の質問攻めの中、沢山のことを学び、得難い体験をすることができました。

また第2陣が8月24日から来日するにあたり、日中友好協会より引き続き本校への依頼要請が寄せられました。このような経験を積むことで、学んだ言葉がどこまで通用するのか、真剣に向き合うことになります。あとに続く後輩諸君の奮起を切望します。

以下、写真と学生たちの感想文をご紹介します。

大石さん(左から4番目)

大石さん(左から4番目)

左から2番目が鈴木さん、左から4番目が大渡さん

左から2番目が鈴木さん、左から4番目が大渡さん



中国青年代表団の随行ボランティアに参加して
鈴木 由美

私は今回初めてボランティアに参加しました。先月、中国から300名の青年代表団が来日し、8日間にわたる交流を終え帰国されました。来日代表団の皆さんは、20代から40代のメンバーで、A団〜H団に分かれ日本各地(新潟・福井・長野・愛知など)を訪問し、現地の人々との意見交換を行いました。
私はA団(青少年指導者代表団)の随行ボランティアをやらせていただきました。まず始めにA団(青少年指導者代表団)とは…どういうものかを簡単に説明しますと、中国の各省・自治区にはそれぞれ青少年の育成指導を促進する機関があり、そこで選出された青少年指導者の代表で構成されており、今回来日された代表団の団員のほとんどが初めて日本にいらっしゃった方ばかりでした。ボランティアの初日にオリエンテーションがあり、そこでは団員への日本に滞在する際の注意点や日程の確認、そして通訳者と私たち随行ボランティアの紹介がありました。70名近い人数の前での中国語による自己紹介は想像以上に緊張しましたが、団員の皆さまはとても温かく迎え入れてくださり少しほっとしました。その後バスで銀座へ行き、ここでは私たちボランティアも団員の方に混じってご飯を頂きました。皆さんと様々な話をするのに夢中になり、食べる時間がなくなってしまいました。団員の中には、方言や訛りが少し強い方もいらっしゃって、普段から聞き慣れていないせいもあり、聞き取るのがとても難しかったです。また今回の滞在期間中のスケジュールはぎっしりと組まれており一つ一つ時間を厳守しなければなりません。中国人の方々は人数も大勢おりスケジュール通り進行できるかどうかが少し心配でしたが、皆さん大変協力的でスムーズに進行でき驚きました。
二日目は国会議事堂と衆議院議員会館を見学しました。国会議事堂へは小学校の時に1度だけ行ったことがあり、今回再び見学に行くことができ以前と違った見方が出来ました。衆議院議員会館は一般人が決して立ち入ることの出来ない場所ですが、代表団の皆さんはここで若手の衆議院議員たちとの意見交換会が設けられているため、私たちも代表団とともに入館することが出来ました。普通では経験できないようなことも今回のボランティアを通じて多くの貴重な経験をさせて頂くことが出来ました。もちろんボランティアをする中で大変なこと、楽しいこと、嬉しいこと等たくさんありました。ボランティアの4日目の夜、数名の団員が買い物をしたいから、どこかお薦めの場所はないかと聞かれたので、私は皆さんの買いたい物を伺い、渋谷にお連れしました。渋谷109やForever21で洋服や靴やアクセサリー等を買い、そして薬局では化粧品を購入し、とても満足そうにショッピングをなさっていたので私もすごく嬉しかったです。ショッピングの後、皆さんをホテルのある駅まで送ってから私たちは帰りました。
もう一つの嬉しいことは、実はボランティアの期間中に私自身の誕生日がありました。何も知らなかった私はいつもと同じように大型バスに乗っていました。するともう一人のボランティアの子が急に立ち上がり、マイクを持つといきなり皆さんの前で、私が誕生日だということを皆に告げたのです。その子が他の団員の方々に由美さんが今日は誕生日なので皆でお祝いの歌を歌いましょうと言い、バスの中で全員が歌を歌って祝福してくれました。その時、私は涙が溢れ出てきそうになりましたが団員の皆さんが歌い終わった後、私にバースデーソングのお返しをしてほしいと歌を歌うよう進めてきたので、涙がとまり替わりに笑顔が出てきました。
その他にも自分を見つめなおさせられる事がありました。団員の方々の要望に答えられず下調べ不足であったり、基本的なコミュニケーション能力の未熟さを痛感させられたりしました。ですがこの五日間の交流を通して団員の方々と私たちはボランティアの枠を超え、日本と中国の国境を越え一人一人が友達のように仲良く過ごすことができるという非常に貴重な経験をさせていただきました。本当にありがとうございました。

相内君(左から4番目)

相内君(左から4番目)

左から古澤君、高野君、久住君

左から古澤君、高野君、久住君


中国青年代表団接遇ボランティアに参加して
古澤 卓也

今回の交流会は非常に有意義なものであり、同時に自分の力を再確認することができた場でもありました。お話を頂いた時は正直、一年間の留学経験があったとはいえ、帰国してから一年半以上経っていたということもあり、自分の中国語能力がどれだけのものになってしまっているのか不安な面がありましたが、代表団の皆様の積極的に話しかけてくださる心遣いや、聞き取れなかった部分をもう一度はっきり繰り返してくださるなどの優しさに助けられ、この5日間非常に有意義に過ごすことができました。また、同行させていただいた場所も、地震研究所やホンダの本社など、日本人が日本にいてもあまり訪れる機会がないであろうと思われる場所で、自分自身も貴重な体験をさせていただきました。
特にホンダの本社で中国語を話すASIMOが出てきたのは大変印象的でした。代表団の皆様もASIMOの話す中国語を絶賛しておられましたし、それと同時に日本の技術力の高さを改めて実感することができました。また、地震研究所では代表団の皆様があまりにも真剣に係員の人のお話を聞いていたり、写真に目を向けていたりしていた為、どのように交流してよいのか分からなくなってしまいました。
一方、移動中のバス内では、たまたま同じバスに乗り合わせただけのメンバーにも関わらず、全員が一人
1曲歌うなど、個人個人で楽しもうとせず、常にバス全体で盛り上がろうとしている部分に大変驚き、日本と中国の違いに感動しました。恐らく日本のバスツアーや高速バス等では、ある人は外の景色を眺め、ある人はガイドの話を聞く、このようなものであると思います。日本の観光バスもこのような空気が流れれば旅行もさらに楽しいものになるのではないかと思いました。
今この体験談をご覧になって少しでも中国、もしくは中国語に興味がわいた方、短期間でも構いません。夏休みなどを利用して中国へ留学してみてください。留学することによって自分自身の世界観や価値観が変わると思います。確かに海外留学には相当な勇気が必要かもしれませんが、そこで一歩踏み出すことによって、自らが大きく成長できると思います。また帰国してからも、今回私が経験したようなボランティアやその他イベントが沢山あります。このようなイベントに参加することによって、語学力はもちろんのこと、自分自身の中国で培ってきた力すべてを確実なものとしていくことが大事であると考えております。
最後になりますが、この場をお借りしてこのような貴重な機会を紹介してくださった杏林大学の先生がた及び今回同行させていただいた中国青年代表団の皆様に心より感謝申し上げます。

中村君(左)

中村君(左)