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バレリーナの下村由理恵さんが「心と身体のメカニズム」でゲスト講演を行いました

 10月に甲野善紀先生をお迎えした応用コミュニケーション学科の科目「心と身体のメカニズム」では、11月に世界的なプリマドンナである下村由理恵先生をお迎えし、その国際的な活躍と、身体で伝えるコミュニケーションについてお話を伺いました。

 下村先生は、1990年代に文化庁派遣の研修員として留学している最中から、スコティッシュ・バレエ団のプリマになり長いこと活躍されました。留学中に言葉が通じない不安がぬぐえない中、大抜擢を受け、言葉を使わず踊りと踊りを通じて分かり合う世界があると実感した経験について、克明に語ってくれました。また、帰国後日本での適応でも工夫をしたことなどにも触れ、最近は3.11の震災後今でも生活が元通りになっていない子供たちのために、『くるみ割り人形』を上演しようとさまざまなジャンルの人々と交流しながら、バレエを活かした新たな分野にも挑戦されていることについて話して下さいました。

 講演の後半では、男女の踊りパ・ド・ドウで、言葉を交わせないダンサー同士がどうやってお互いの呼吸をつかみ、踊っているのかを、実際にトウ・シューズを履いてやって見せてくれました。サプライズで参加した吉田悠樹彦先生と学生たちも、下村先生の的確な指導を受けながら、滅多にできないサポートやリフトの基本を熱心に学んでいました。さらに、日々身体を酷使し危険と隣り合わせなダンサーの実情についての生々しいお話もしてくださり、華やかな舞台の裏側にある厳しさも、つかの間感じることができました。

 クラスが終了した後も、もっと下村先生と居たいたくさんの学生たちが先生を取り囲んで、名残惜しそうにしていました。日々日本全国を巡りながら第一線のプリマとして活躍する下村先生とまじかに接して、学生たちは大いに感じるところがあったようです。