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第50回Academia 外国語学部公開研究会 実施報告

第50回アカデミア        2013年2月14日(木)   於E106教室

発表者:江戸 淳子 教授
題目:カナク・アイデンティティの語り—「ネーションの語り」「共同体の語り」「文化の語り」—

発表要旨: ニューカレドニアにおいてカナク・アイデンティティは、パリ5月革命を体験したメラネシア人学生達が、先住民に対する蔑称を逆説的に「カナク」として肯定し、アイデンティティ・シンボルとして解放闘争の中で出現させて、カナク・アイデンティティ闘争、即ち脱植民地化運動が始まった。しかし、アイデンティティは実体として存在せず、心の中で想像され声となってディスコースの中で主張されてきた。それ故、語る行為と聞く行為を通して収集された人々のディスコースを基盤として関連論文などに当たりながら、「カナク・アイデンティティの語り」に関する表象をこれまで試みてきた。換言すれば、フランスの植民地化から独立運動の権利回復闘争を経て、独立派、反独立派、フランスとの間で結ばれた現在の合意時代まで、闘争とその結果を主題から主題へと漂流しながら追いかけてきた。本発表は、これまでの研究結果を、アイデンティティとディスコースとの関係から「ネーションの語り」「共同体の語り」「文化の語り」の総体として総括したものである。この総体を重層的ナラティブとしたのは、人々のディスコース分析から、政治的ディスコースによるネーションとしての主権を始めとしたその他の権利、文化的ディスコースによるエスニシティとしての文化的復権、更に共同体的ディスコースによる原初的領域としての先住民的権利において、夫々の権利回復要求とその探求に関する語りは互いに節合されているからである。

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