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11月20日(水)に第53回アカデミア(外国語学部公開研究会)開催

11月20日(水)に第53回アカデミア(外国語学部公開研究会)が開催されました。

第53回アカデミア
2013年11月20日(水)於E107教室
発表者:岩本和良准教授
題目:Paragraphing and paraphoning as part of the semogenic power: a multi-dimensional approach based on systemic functional linguistics.

(以下、発表者による要約)
 本研究では、Systemic Functional Linguistics (SFL) という言語学理論を用い、英語における段落化について複数のジャンルのテクストを分析しながら考察していく。段落とは、一般的に一つのトピックや考えを構成する単位と理解されている。SFLの観点から、トピックや考えという概念は、この世の事象を表現する(Ideational Metafunction)という言葉の持つ3つ機能の一つに属すると解釈できるが、節以上の大きな単位には、対人関係を表す機能(Interpersonal Metafunction)と、Ideational meaningとInterpersonal meaningを繋がりのあるテクストに構成するという機能(Textual Metafunction)もある。
 本研究では、段落化をコンテクストに合わせてIdeational meaningとInterpersonal meaningをテクストとして構成するTextualプロセスの一つと定義し、学術論文、児童文学、戯曲、手紙のテクストにおいて、それぞれ異なる段落化が行われていることを例証する。英語における段落化とは、トピックを構成するだけのプロセスではなく、他の言語現象におけるシステムと同様に、複数のプロセス(選択肢)から成り、書き手がコンテクストに合わせて意味を生成できる言語資源の一部であると考えられる。