英語学科の八木橋宏勇准教授が翻訳に携わったThe Language Mythの全訳『言語は本能か - 現代言語学の通説を検証する』(開拓社)が出版されます。
ここでいう Myth(神話)とは根拠のない仮説が広まり通説となったもの、とりわけ言語生得説や言語普遍説などを指しています。筆者は、言語は独立した本能として存在するのではなく、実際の運用を通して文化的に学習・継承されるものであること、すべての言語を超越した抽象的な普遍文法なるものは存在しないことを、具体的な言語事実と最新の諸科学の知見をもって多角的に論証しています。