外国語学部の4名の学生(英語学科2名、中国語学科1名、観光交流文化学科1名)が、ヒューマンアカデミー日本語学校(東京校)で行われた7日間の教育実習プログラムに参加しました。他大学の参加者とともに授業見学や模擬授業などを行い、実り多い7日間となったようです。参加者の感想を紹介します。
2022年2月28日
外国語学部英語学科 准教授
嵐 洋子
授業で学んだ日本語教育についての知識を活かすだけでなく、実践や授業見学などを経て、様々な発見をすることができました。日本語を学ぶ学生は、年齢や目的だけでなく、レベルによっても抱える課題は異なり、日本語教師としての大変さを痛感しました。模擬授業を繰り返し行い、最終的には授業への登壇をするなど、短い実習の中で、実践的な部分も経験する事ができ、とても良い実習となりました。
―観光交流文化学科 3年
大学ではできない貴重な経験をすることができました。どのような教材を使用しているのか、どのような授業スタイルなのか、日本語を教える際大切なことは何か、など貴重な情報を教えて頂くことができました。また、外国人学生になったつもりで他の実習生たちと日本語の授業を体験した時はとても楽しく、学生になりきることで様々な気づきがありました。実際に外国人学生に授業を行う際にはとても緊張しましたが、学生たちの反応を見ることで次第に楽しく授業をすることができました。
―英語学科 3年
5日間にぎゅっと詰まった内容でとても充実していました。ヒューマンアカデミーでの日本語の教え方を学び、ティーチングアシスタントとして授業見学、実際にグループで授業一コマを教師として授業をするなど、毎日新しいことを学ぶ日々でした。授業登壇までは模擬授業を数回行い、先生からのアドバイスもあり、しっかり授業構成や内容を練って、登壇に臨むことができました。実習生の他大学の学生とも仲良くなり、学習者も同世代の方が多かったので、とても過ごしやすい環境でした。
―英語学科 3年
今回の教育実習を通して、ニュアンスを言語化する難しさを学びました。例えば、労働と勤務の違いについてです。これは中上級の語彙の問題で、母語話者からすれば、なんとなく二つのニュアンスの違いを感じることができます。しかしそれは母語であるから感じ取ることができるのであって、学習者にとってなんとなくのような、曖昧な説明では違いを理解することが難しいです。このようにニュアンスで理解しているものを言語として学びなおし、学習者に対しては例を挙げて説明する必要があると実感しました。また、授業で説明をする際は言わなくてもわかるだろう、といった考えで行うのではなく、ひとつひとつ確認と説明をすることで学習者も理解しやすい授業を行えるのだと学びました。
―中国語学科 2年