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【ご報告】コンケン研修 その3

タイ国コンケン県にあるコンケン病院(Khon Kaen Regional Hospital)とコンケン大学薬学部の協力で、3月19日から23日まで、国際医療協力専攻の学生が、HIV感染者のケアや必須医薬品のマネージメントに関して研修する機会を得ました。以下では、参加した学生に研修の概要などを紹介してもらいました。

3月21日(第3日目)

 研修3日目。午前中は9時からコンケン病院のミーティングルームでナースによるプレゼンテーションが行われた。最初に、ターミナルケア担当ナースのプラパシィさんから、HIV/AIDSを含めたターミナル期の患者への対応をはじめ、CHCシステム、家族の関わり方、患者の最後の希望を叶えるために病院側ができることなどについての説明があった。なかでも、仏教国タイならではの僧侶が医療に関わってくるという話が個人的には非常に興味深かった。近年、日本でも同様のケアを行う施設も増えているが、タイと比較するとまだ十分ではないと感じた。
 次に、ナースのホンカさんによるHIV感染の検査についてのプレゼンテーションが行われた。これは感染の疑いがある人が検査を受ける前後に受けるカウンセリングについての説明で、普段、医療の現場に身を置かない私には初めて耳にする用語が沢山出て来た。タイでは、感染が疑われる行為をしてから3ヶ月以内に検査を受ける人が多いということで、HIVに関する人々の意識が日本よりも高いのではないかと思った。
 午後からは、薬剤師のモンサンさんによる抗HIV薬を中心としたタイの薬事事情のプレゼンテーションが行われた。その後、タイの伝統マッサージ治療の説明を受け、実際にマッサージが行われている施設の見学をした。
 タイでは、病院内で会う人々がドクター、ナース、患者を問わず、とてもオープンで、そこに日本との大きな違いがあるように感じた。
 今回の研修で学んだことを、今後、少しでも生かせるよう、日本に戻ってからも知識を深めていきたいと思う。

            国際協力研究科国際医療協力専攻 高橋 未央

コンケン病院

コンケン病院

講義終了後、先生方と一緒に

講義終了後、先生方と一緒に