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院生報告 2017年世界理学療法学術大会

2017年7月2~4日の間,世界理学療法連盟(WCPT)による2017年学術大会が,南アフリカ共和国のケープタウンで開催されました.本学会は2年に1度開催される世界中の理学療法士が集まる世界最大の理学療法の国際学会であり,またアフリカ開催は史上初の試みとなります.全1300以上の演題がアクセプトされ,そのうち日本からは32演題(ポスター26演題,口述6演題)が発表されました.
今回の参加の目的は,杏林大学大学院 国際協力研究科 開発問題専攻の博士課程大学院生として口述発表をすることでした.発表演題は,博士課程研究の調査である「Long-term impact of traumatic injuries due to the Nepal earthquake on ADL and QOL in the epicenter area」で,今回初めて創設された”Disaster Management”のセッションでの発表となりました.本研究は,杏林大学大学院国際協力研究科の北島勉教授,およびネパールの医科大学の1つであるPatan Academy of Health SciencesのKedar Baral教授との国際共同研究となります.本実地調査は,ヒマラヤ山脈の麓に位置するネパール地震(2015年)本震の震源地に住む被災者の方々を対象とし,発災から1年以上経過した時点での日常生活や生活の質における震災外傷の影響およびリハビリテーション医療(リハビリ)の実情を明らかにするために行われました.
口述発表の内容は,その制限時間(発表8分間,質疑応答3分)から,本調査結果からかなり抜粋したものとなりました.しかし,それでも発表後は多くの方から質問や関連情報をいただくことができ,特にアメリカ,イギリス,カナダ,ネパール,または国際赤十字連盟の理学療法士の方々とは有意義な意見交換を行うことができ,貴重なつながりを築くことができました.そこからは,大規模災害におけるリハビリテーション医療の発展と,国という枠組みを超えた人道支援活動への世界的な関心の高さを感じることができました.
学会全体としては,日本国内の学会とは異なり,よりグローバルな観点から理学療法が議論されていた印象を強く受けました.印象的なテーマとしては,民族や言語の違い,教育や就労の枠組み,HIVやNCDなどのグローバルヘルスイシュー,LGBTIQ(セクシャルマイノリティ)への関わりなどがありました.さらに,セッションの形式自体も多様で,設定されたテーマについて1つのテーブルを囲むように各国の理学療法士が自由に参加,発言し,どのように理学療法を世界的に前進させていくかという議論を行うセッションもありました.このように本学会は国際感覚を養い,各国の理学療法士の方と議論を通じてつながりを持つことのできる非常に有益な機会であると感じました.
今後も,このような国際学術学会やまたは国際協力スキームでの活動を通じ,日本の理学療法士として世界的な保健医療の向上に寄与していければと思います.最後に,本発表を通じて協同研究者として多くのアドバイスや手続き上のサポートなどをいただいた北島勉教授およびKedar Baral教授,また調査に快く協力して下さったネパールの方々に深く感謝いたします.

杏林大学大学院 国際協力研究科 博士後期課程 遠藤弘司(理学療法士)

会場外見

会場外見

発表場面

発表場面

同じセッションの発表者の方々

同じセッションの発表者の方々

ネットワーキングセッション(各国の理学療法士が自由に参加できるディスカッションのセッション)

ネットワーキングセッション(各国の理学療法士が自由に参加できるディスカッションのセッション)

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