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「杏林CCRCフォーラム講演会」及び「第7回杏林CCRCフォーラム」が実施されました。

 2019年2月23日(土)杏林大学井の頭キャンパスにおいて、「杏林CCRCフォーラム公開講演会」と「第7回杏林CCRCフォーラム」を実施しました。杏林CCRCフォーラムには、羽村市より並木市長、三鷹市より清原市長にもお越しいただき、ご挨拶を頂戴しました。

【第1部】杏林CCRCフォーラム公開講演会
 立正佼成会附属佼成病院の緩和ケア科・病棟医長の北村浩先生にお話しをしていただきました。医療用麻薬(モルヒネ)、世間一般では「中毒」「麻薬」という言葉を連想する方も多い中、痛みを緩和して普段と同じ生活ができるようになることを重視しています。現代のがん医療についての知識面、課題面で参考になる事が多かったと好評でした。
 後半は杏林大学医学部腫瘍内科学 教授の長島文夫先生に高齢者社会と癌、CCRC研究所の取り組みについてお話していただきました。高齢者でも治療をしながら米国旅行をした方の例をもとに、高齢社会が抱える様々な課題の解決や研究の発表も凄く好評でした。

【第2部】第7回杏林CCRCフォーラム
 平成30年度における様々な地域を舞台とした研究・貢献活動の報告を行いました。また、今年度は同じ三鷹市内にある大学の国際基督教大学とルーテル学院大学から教職員・学生をお招きし、各大学で行っている地域貢献事業に関して発表と意見交換を行うなど、文字通り「大学と地域をつなぐ」機会を持ち、杏林大学と連携する羽村市、八王子市、三鷹市の関係者の他、一般の方を含む84名の参加者が集まりました。

▼研究発表
 杏林CCRC研究所の指定研究3件、地域志向研究の中から2件の報告が、研究代表教員より発表されました。総合政策学部の三浦秀之先生からはアメリカのポートランド州立大学と共に行った「Learn From Each Other Program」について発表され、宮城県石巻市と三鷹市を舞台に行った防災を学ぶフィールドトリップについて説明されました。このプログラムでは、三鷹市の協力のもと、ポートランドの学生たちが市立第一小学校の防災倉庫を見学する等、本学が地域活動の軸として貢献する「災害に備えるまちづくり」をじかに体験する良い学びの機会となりました。

▼ポスターセッション
 地域志向教育の実践活動報告として、本学より20件、国際基督教大学より3件、ルーテル学院大学より5件の発表が行われました。会場には、ポスターを読む多くの参加者であふれ、ポスター作成者である教員や学生と熱心に意見交換が行われました。

▼パネルディスカッション
 杏林大学、国際基督教大学、ルーテル学院大学の教員の他、三鷹市企画部企画経営課職員、三鷹ネットワーク大学常務理事をパネリストに迎え、『地域活動の大学間連携の可能性』をテーマにディスカッションを実施しました。市内3大学と三鷹市が一堂に会す
のは初めてということもあり、互いに活動内容を発表しあうだけでなく、協働できる部分はあるのかといった面でも意見交換を行い、自治体を中心とした大学間連携の強化を視野に、様々な可能性について活発な話し合いが行われました。

▼地域交流推進室室長・古本先生より総評
 本学における『地の拠点整備事業』は2017年度で終了しましたが、地域交流活動は今後も積極的に取り組んでいきます。そのキックオフとすべく、今年度のフォーラムでは新たな取り組みをスタートさせました。まず、午前・午後の2部構成とし、午前中には杏林CCRC研究所の取組を講演会形式で公開し、午後を本学が取り組んでいる地域交流活動の成果を御覧いただく場としました。また、三鷹市内の大学である国際基督教大学、ルーテル学院大学にも活動紹介にご参加いただき、大学間での情報共有の機会としました。このフォーラムを契機に、大学間で連携した新たな地域交流活動が生まれてくることを期待しています。

2019.3.12
地域交流課