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第13回杏林CCRC研究所セミナーについて

第13回杏林CCRC研究所セミナー報告


日 時:平成27年1月19日(月)14時〜15時

場 所:杏林大学三鷹キャンパス 看護・医学研究棟6階604教室


タイトル:平成26年度地域志向教育研究報告

報告者: 木暮健太郎(杏林大学総合政策学部)
    

 平成27年1 月19日(月)、本学三鷹キャンパス看護・医学研究棟6階604教室にて、総合政策学部の木暮健太郎氏を報告者として、第13回杏林CCRC研究所セミナーが開催された。研究所の蒲生、相見、松井、多田のほか、地域・大学間コーディネーターの井上昌子氏が出席した。

 木暮氏は、「羽村市におけるローカル・ガバナンスの実践と若年層を活用した地域活性化に向けた試み」と題する地域志向教育研究の成果を報告した。
本研究では、若年層によるまちづくりへの参加が地域への関心・愛着を高めるのかという問題関心から、本学COC事業の連携自治体である羽村の地域活性化をめぐる課題を明らかにし、解決策を検討することを目指した。具体的には、羽村市若年層への意識調査、はむら若者フォーラムへの関与、未来カフェ・未来フェスへの参加といった活動が行われた。また本研究に関連する活動として、羽村商店会のヒアリング調査や産業祭での模擬投票企画、羽村にぎわい音楽祭への参加などを実施した。
 若年層への意識調査は、羽村市との協力の下で実施された。市内在住の18歳から39歳の若者を対象として無作為抽出で選ばれた1200人に対して質問票調査を行い、320人の有効回答を得た。①羽村市、②生活、③地域、④まちづくり、について意識調査を行った結果、主に以下のような点が明らかになった。
 まず、9割以上の回答者が羽村市に対して好意的な印象を持っている一方で、定住意識を持っているのは7割以下に留まる。羽村市の魅力は、水や自然環境の豊かさであると考えている。多くの若者が参加しているイベントは、はむら夏祭り、はむら花と水のまつり、産業祭などであるが、冬のイベントが少ないことから年間を通じたイベントを検討する価値がある。広報はむらや口コミが、イベント情報の主な取得源となっている。友達と遊ぶ場所としては、居酒屋やファミリーレストランが多く挙げられている。ほとんどの若者がいずれは結婚するつもりであり、子どもを2人持つことを理想とする人が多い。ただし、子どもの数の理想と、現実に持てると考える数にはギャップが存在している。
 地域活動・ボランティアについては、活動していない人が7割以上である。その理由として多いのは、活動に参加する時間がないというものである。「若者によるまちづくり」については、半数近い若者が興味を示している。しかし、実際に参加したいかという質問では、4割弱に減少する。参加したいとする理由として多いのは、友人や仲間を増やしたいというものであった。具体的に関心のある活動としては、子育てに関わる活動や、音楽やスポーツなど文化に関わる活動が多かった。若者によるまちづくりというアイデア自体には興味があっても、具体的な活動が見えていない点が若者の参加を妨げている可能性が意識調査により明らかになった。そこで、SNSなどを有効に活用しつつ、情報や活動の可視化を進めることが、若者の参加を促すのではないかと考えられる。
 若者フォーラムは、羽村市在住・在勤の18歳から39歳の若者によって開催され、本学からも複数の学生が参加した。未来カフェは、若者によるまちづくりや羽村市の未来などをテーマに、2014年5月から2015年1月までに4回開催された。そこでは、まちづくりファシリテーターの山口覚氏を中心として、ワールドカフェと呼ばれる手法を用いたネットワーク作りや意見交換が行われた。また、意識調査報告も兼ねたイベントとして、11月に未来フェスを実施した。
 本研究では、若年層のまちづくりに関する課題を明らかにするとともに、ワールドカフェへの参加等を通して学生・市民・職員との交流が深められた。学生が主体性を発揮できる機会や「場」を設定することが、今後の課題である。
 木暮氏による報告後、「まちづくり」とはどのような方向性を目指すべきなのか等について、セミナー参加者も含めて非常に活発な議論が行われた。

杏林CCRC研究所
松井孝太

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