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心臓に不安を感じたときに 講演会報告

杏林大学「地(知)の拠点整備」事業


市民公開講演会

心臓に不安を感じたときに

日時:平成28年10月15日(土)午後2時〜午後3時30分

場所:八王子市学園都市センター イベントホール

講師:吉野 秀朗(杏林大学第二内科学 教授)


講演概要
 ”心臓に不安を感じたことはありませんか?普段は心臓を意識しません。しかし、動悸や胸の痛みを感じたとき、心臓の存在を意識し、時に生命の危険を感じることがあります。一方、からだに異常がなくとも心の中に心配事があると動悸・息切れを感じやすくそれがさらに不安感を助長します。体に異常を感じたとき、速やかにかかりつけ医を受診し、心配を取り除く。そして、一読・十笑・百吸・千字・万歩、これが健康を保つ秘訣です。
 講演会では「心配のいらない症状、心配すべき症状、どんな状態のときに注意が必要か?」「心臓病を予防するには?」「早期発見するには?」「心臓病があっても元気でいる秘訣はあるか?」についてお話します。”

 10月15日の午後、八王子市学園都市センターイベントホールを会場に医学部第二内科学(循環器内科)・吉野秀朗教授による公開講演会「心臓に不安を感じたとき」が開催され、地域の住民130名が参加された。吉野秀朗教授は慶應義塾大学医学部のご出身で、済生会中央病院、1987年から1989年の2年間米国ペンシルバニア州ガイジンガーホスピタル心臓研究所等を経て1990年から杏林大学に勤務されている。2001年第二内科学教授に就任され、現在は第二内科を率いて虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)の病態解明、虚血性心疾患の診断と治療、冠攣縮性狭心症の診断治療、急性大動脈解離の病態解明等に従事されている。本講演では「心臓に不安を感じる」すなわち心臓病を疑うとはどういう症状がある時か、どのような疾患の可能性があるか等を詳細に解説された。
 心臓は全身に血液を送るポンプの役割を果たしている重要な臓器である。心臓の病気は大別して心臓を形成する筋肉の疾患(心筋症等)、心臓内の弁の疾患(弁閉鎖不全等)、心臓に血液を送り運動を支える冠動脈の疾患(心筋梗塞等)、心臓の運動(拍動)に関する疾患(不整脈等)、大動脈等の血管系の疾患(大動脈瘤)等に分類される。動脈硬化や高血圧等、加齢に伴い心臓に負担をかける要因が増え、心臓に何らかの問題を抱えることは珍しくない。その不調はまさに生命にかかわる重篤な症状に直結するので、適切な食生活や運動による予防と自己管理のみならず、万一異常を感じた時の適切かつ迅速な受診も必須である。また、吉野教授は自宅で血圧測定を行い日常生活内での血圧変化を把握することも重要であると解説した。
 吉野教授はさらに、各種のストレスが心臓病のリスクファクターであることから、健康を保つ秘訣、特に「十笑」の効能について触れた。吉野教授は米国の一流学術雑誌に発表掲載された研究報告等をまとめた「大阪発笑いのススメ」や、その他の笑いの効用を示す科学的な研究報告を多数紹介した。日常生活での「笑い」が心臓病のみならず多くの疾患に対しても効果があり、また健康の維持に重要であること、を力説した。
 高齢化が進む社会では連日、突然の死亡報道に接し、また身近にも心筋梗塞、不整脈等の話題は尽きない。確かに深刻でストレスに満たされた話題である。一時間半の講演時間をほぼ使い切り、来場者との質疑に多くの時間を割くことはできなかったが、吉野教授の講演はユーモアに富みまさに笑いの効果を実感することができた。

杏林CCRC研究所
蒲生忍

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