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あなたが手術を受けることになったら ~ 杏林大学医学部付属病院周術期管理チームの取り組み ~ 講演会報告

杏林大学「地(知)の拠点整備」事業
杏林大学・三鷹ネットワーク大学 共催

市民公開講演会

あなたが手術を受けることになったら
~ 杏林大学医学部付属病院周術期管理チームの取り組み ~

日時:平成28年10月29日(土)午後2時〜午後3時30分

場所:三鷹ネットワーク大学

講師:森山久美(杏林大学医学部麻酔科学 講師)


講演概要
”長寿社会日本では、年をとっても元気に生きるために手術を受ける方も増えています。合併症がたくさんある方は手術までにいろいろな精密検査が必要になります。術後に体の具合が回復するまでもけっこう大変です。手術が決まったとき、手術までにどのように過ごすのか、杏林大学医学部付属病院の「周術期管理外来」をご紹介して解説します。ベストの体調で、安心して手術を受けられるように、私たちの取り組みをお伝えします。”

講演風景1

講演風景1

講演風景2

講演風景2

 10月29日の午後、三鷹ネットワーク大学を会場に医学部麻酔科学教室・森山久美講師による公開講演会「あなたが手術を受けることになったら ~杏林大学医学部付属病院周術期管理チームの取り組み~」が開催され、地域の住民約40名が参加された。森山講師は富山医科薬科大学医学部のご出身で、慶應義塾大学医学部麻酔科学科、2002年から2004年まで米国のカリフォルニア大学サンフランシスコ校への留学等を経て、2004年より杏林大学へ赴任され、2016年より講師として周術期管理に従事されている。本講演で森山講師は周術期管理ついて詳細に解説された。
 何らかの体調の異変があり、でもたいしたことはないと思いつつ病院を受診し、医師から手術をすすめられたら、ほとんどの人にとって大変なショックであろうし、恐怖も伴うであろう。しかし、近年手術の様相は大きく変化している。まず高齢者の整形外科等の手術が大きく増加し、生活の質QOLの改善、日常生活動作ADLの確保に大きく貢献している。また、手術自体も腹腔鏡手術やロボット手術に加え麻酔技術も進歩し患者さんへの負荷も減少している。
 杏林大学付属病院中央手術室では年間約6000件の全身麻酔の手術、約7-800件の脊髄くも膜下麻酔または硬膜外麻酔による手術が行なわれる。現在、麻酔科を中心に、主治医や看護師、歯科等が加わり、「周術期管理」という概念で、手術安全の向上を目的に手術を受ける前に入念に患者さんの体の状態を確認し、良い状態で手術を受けられるよう準備し、術後もトラブルや合併症なく、かつ早期の離床快復を援助することが進められている。この周術期管理外来では、原則として予定されている手術を受ける患者全例を対象とし、また従来行われていた麻酔ハイリスクのコンサルト目的の外来と併せて、平成26年度は予定手術を受ける患者さんの9 割以上が受診している。
 手術を受けること、特に全身麻酔の手術は一生の間に何度もあることではないだろう。受ける側にはそれなりの覚悟が必要である。しかし、決心した以上はより良い成果が得られるよう、入院から早期の快復退院に向け自ら体力気力を充実させ万全の準備を整えることが必要だ。高齢者が多く服用する生活習慣病の薬、特に「血をサラサラにする薬」については注意が必要であり「お薬手帳」を活用し、主治医と麻酔科医へ相談し適切な対応が手術を安全に進める為に必須である。後発医薬品(ジェネリック)やサプリメントにも注意を要する。また口腔の状態を清潔に整えることも術後の快復に向け重要である。禁煙や節酒、生活習慣を見直すのに絶好の機会でもある。
 森山講師の講演は、現在の周術期管理の様子を解りやすく説明するものであり、手術室の様子など普段目にしないものも多く含まれていた。現在のほとんどの手術では、患者さんが自ら歩いて手術室に入る。これは本人確認のためでもあるが、それに加え「自ら手術を選択する」という意志の表明としても重要ではないだろうか。

杏林CCRC研究所
蒲生忍

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