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脈は健康のバロメーター 講演会報告

杏林大学「地(知)の拠点整備」事業
杏林大学・三鷹ネットワーク大学 共催

市民公開講演会

脈は健康のバロメーター

日時:平成29年12月9日(土)午後2時〜午後3時30分

場所:三鷹ネットワーク大学

講師:副島 京子(杏林大学医学部第二内科学教室 教授)

副島京子先生

副島京子先生

○講演概要
”自分で検脈をすることにより、心房細動などの不整脈をいち早く感知することができます。脳梗塞にならないようにどのような場合は病院で診察してもらう必要があるのか、などをお話しします。”

 12月9日土曜日の午後2時より、三鷹ネットワーク大学を会場に公開講演会「脈は健康のバロメーター」が開催され、三鷹市と周辺の住民の方を中心に約100名が参加された。講師の副島先生は慶應義塾大学医学部のご出身で、研修後に米国Harvard大学医学部Brigham and Women`s Hospital 循環器科でfellow、Harvard 大学医学部循環器科 講師、助教授、さらに慶應義塾大学病院心臓病先進治療学講座講師、聖マリアンナ医科大学などを経て2011年杏林大学医学部第二内科学教室に准教授として着任され、2015年より臨床教授を務められている。滞米中にNew England EP Fellowship Best Award、2010年に慶應三師会の北島賞を受賞されている。

心臓は我々が生まれる前から規則的な拍動を続ける臓器である。右心房の洞結節からの電気刺激が房室結節を介して心筋に伝わり、収縮と弛緩の規則的な拍動を繰返す。生涯に亘り規則的な拍動を続けてくれると嬉しいのだが、加齢等により規則的なリズムでない状態に陥ることがある。心臓の拍動が一定ないと脈拍も一定でなくなり、いわゆる不整脈となる。不整脈には多くの種類があるが、近年注目されているのが心房細動である。

心房細動は、多くの場合肺静脈からの異常電気的興奮により心房が連続的に細かく動く痙攣状態となり、さらに房室結節からの刺激も乱れて心室が不規則な間隔で収縮する。心房細動時には心房内の血液が滞留して固まり(血栓)ができやすくなる。血栓が血流で脳に至り、脳血管を塞いでしまう可能性がある。これが脳梗塞の一種で、心原性脳塞栓症と呼ばれる。

 副島先生は、心房細動が短時間で治まる場合、自覚症状が乏しい場合等でも心原性脳塞栓症の可能性はあるので、日頃から自分で脈をとる習慣をつけ、早期に発見し適切な治療を受けることが重要であると説明された。治療には、薬剤による治療のみならず、異常な興奮刺激を発する部位を高周波電流により隔離するカテーテル・アブレーション術と呼ばれる治療が効果的であると解説された。

 近年は比較的安価な家庭用健康管理機器が多く販売されている。その一つの血圧計の多くが検脈機能を備えているし、検脈可能なスマートフォンのアプリも多い。自身で健康管理を行い予防や早期発見に努め、自らのQOLを維持する努力も今後の超高齢社会では必須であろう。

 副島先生の丁寧でわかり易い講演に感謝します。また、多数ご参集いただき熱心にご聴講いただいた市民の方々に主催者の一員として感謝します。予想を超える人数の方々にご来場いただいたが、会場の定員制限のため、多くの皆様に聴講をお断りする事態となりました。聴講の皆様の中には高齢の方もいらっしゃり、万一の災害対応等を考え定員を厳守せざるをえなかった事、何卒ご賢察いただければ幸いです。今後の対応を早急に検討致しますので、ご寛容下さい。

杏林CCRC研究所
蒲生忍

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