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公開講演会「まちづくり物語」(第一弾)を開催しました

 2021年5月12日(水)に、杏林大学井の頭キャンパスで公開講演会「まちづくり物語」の第一弾を開催し、27名が参加しました。講師には、地域活性化の分野で活躍されている大脇 聡氏(有限会社志多ら 代表取締役)を招き、テーマ「地域の人と文化をつなぐ太鼓プロ集団の試み」の講演をしました。
 講演では「志多ら」の活動紹介からはじまり、愛知県奥三河を拠点に活動するプロの創作和太鼓集団であり、地域に根づき伝統を受け継ぎながら新たな文化を創造していること、そして国の重要無形民俗文化財「花祭り(東薗目)」に「志多ら舞」を毎年奉納するなど全国各地で活動をしていることが述べられました。
 活動当初は、縁があって愛知県北設楽郡東栄町の廃校を借用できたことから、稽古場・生活の場の拠点となり、メンバーも移住して東栄町民となりましたが、所謂、よそ者扱いを受けるなど様々な苦労がありました。
「なぜ活動をするのか」「何を伝えたいのか」などチーム内で自問自答を繰り返しながらも、伝統文化である民衆の祭りは、地域のアイデンティティーを創りだす大切な役割を持っているという考えに至り、やがて活動の力の源になりました。こうした考えや活動が、やがて地元住民からの理解を得られるようになり、祭りの一翼を担うだけでなく、地域の中心として受け入れられるようになりました。
 中山間地域だからこそ、できることを創造していくには、「人間力」(人材・創造・行動)「地域力」(文化・環境の魅力、住民と団体、そして行政の連携力)が大切であり、それが「求心力」となって人の心をひきつける魅力になると述べられました。
 120分の長丁場でしたが、講演終了後も活発な質問が出るなど、講師は、談笑を交えながら一つ一つ丁寧に回答をしました。
次回は、第2弾として6月9日に「~蘇る関東で一番小さな村-魅力を作り出したのは?~」を開催する予定です。

2021.5.17
地域交流課

講師の大脇 聡氏

講師の大脇 聡氏

感染対策を十分に行い、対面形式で実施しました

感染対策を十分に行い、対面形式で実施しました