平成27年10月3日(土)午後2時30分から5時50分まで、医学部衛生学公衆衛生学教室教員(木﨑節子教授他)による「環境と健康について考えてみよう」と題した体験講義・実習が三鷹キャンパス基礎医学研究棟4階実習室にて実施され、聖徳学園中学・高等学校の生徒12名、教員2名が参加しました。
まず始めに、木﨑教授よりこの日の実習で行う環境測定の重要性について日本の4大公害病を例に引いて説明がありました。生徒たちは真剣なまなざしで説明に耳を傾けました。
その後、水質検査として3人1組・4グループに分かれ、白土健助教の指導の下、ビーカー、共栓フラスコ、水質測定器等を用いて水温・外観、臭気、pH、残留塩素の検査を行い、井戸水が飲み水として使用可能かを判定しました。実習が始まると、皆楽しそうに検査に取り組んでいました。
続いて、櫻井拓也講師の指導の下、温熱環境の検査として、人間の温熱感覚に影響を与える温熱の4大要素(温度、湿度、気流および輻射熱)をアウグスト乾湿寒暖計やアスマン通風乾湿寒暖計等の装置を用いて測定しました。初めて見る装置に興味津々な様子で、積極的に測定していました。
休憩を挟んだ後は、小笠原準悦学内講師の指導の下、大気環境の検査として、北川式ガス検知装置を用いて、大気中に含まれる化学物質(二酸化炭素や窒素酸化物等)の値を測定しました。生徒は、実習室と屋外で測定した値を、実際に医学部生が使用するレポート用紙に書き込み、測定結果に基づき一人ひとり考察を発表しました。
最後に木﨑教授より各生徒へ今回の修了証が手渡され、体験講義・実習は終了しました。
希望制で参加した生徒12名のうち、3名は昨年も本学の体験講義・実習に参加した高校2年生でした。