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医学部で聖徳学園高校生がモデル生物を用いた体験実習を行いました

 平成30年11月10日(土)午後2時から5時15分まで、医学部生物学教室教員(粟﨑教授、平井講師、加藤講師、佐藤実験助手)による「モデル生物(キイロショウジョウバエ)を用いた生物学実習」と題した体験講義・実習が、三鷹キャンパス講義棟4階第6講堂及び講義棟5階生物学実習室にて実施され、聖徳学園中学・高等学校の生徒11名、教員1名が参加しました。
始めに粟﨑教授より、本日の実習で使用するレーザー顕微鏡とキイロショウジョウバエについての説明がありました。続いて、平井講師による細胞分裂期における染色体の観察についての説明がありました。

 その後、2グループに分かれ、講義棟5階生物学実習室にて加藤講師による「キイロショウジョウバエの脳組織の観察」と平井講師による「体細胞分裂と減数分裂の分裂期における染色体の観察」を行いました。「キイロショウジョウバエの脳組織の観察」では、キイロショウジョウバエの幼虫の脳組織を解剖し、プレパラートを作成した後に蛍光実体顕微鏡で観察を行いました。続いて、蛍光標識による細胞形態の可視化の有用性について、生物学教室で予め用意していた固定標本を対象に、蛍光実体顕微鏡とレーザー顕微鏡でそれぞれ観察を行いました。

また、「体細胞分裂と減数分裂の分裂期における染色体の観察」では、生物学教室で予め用意していた標本を用いて染色体を観察し、染色体の形と配置から分裂期の各ステージに対応する染色体を探しました。
最後に「キイロショウジョウバエの脳組織の観察」について、3次元に再構成した画像を基にして、「体細胞分裂と減数分裂の分裂期における染色体の観察」については、観察時に撮影した画像を基にしてそれぞれ発表を行いました。生徒からは「蛍光タンパク質を活用してがんの発見・治療に役立っている」、「科学の進歩を実感できた」などの声が聞けました。
 最後に粟﨑教授から各生徒へ今回の修了証が手渡され、体験講義・実習は終了しました。

医学部生物学教室 教授 粟﨑健
高大接続推進室 
2018.12.3