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聖徳学園での「心の健康づくり」ボランティア:中高生と大学生による高大連携

1 活動の経緯
聖徳学園との高大連携ボランティア活動は、今年度で4年目を迎えます。担当スクールカウンセラーの山名和樹先生を窓口にして、これまで、以下のような活動を行ってきました。
2016(平成28)年度と2017(平成29)年は、中高生と大学生とでいじめ防止を目的としたピアサポートの活動を行いました。ピアサポーターの成長する姿は、大学生にとっても生きて働く力となりました。2018(平成30)年度は、これまでの活動を発展させることとなり、大学生による「心の健康づくり」を目的とした健康教育と、より良い学校づくりを目指した新たなボランティアの立ち上げを行いました。大学生の声かけによって集まってきた中高生と大学生が膝を突き合わせてミーティングを数回行いました。その結果、保護者に向けた学校の特長や文化、風土などをアピールする企画を実施することにまとまり、2019年度も継続することとなりました。

2 活動の目的
中高生が大学生と共に活動することによって、自分たちが感じていることや考えていることを本音で話すことができ、実生活に役立つ知恵をもらい、主体的に学校や学校をとりまく環境を良くする行動ができるようになることを期待して取り組むものです。また、支援専門職をめざす本学保健学部の学生にとっても、企画・実施・評価・改善という一連のプロセスを経験することで、実践的な力を培う機会とすることを目的にしています。

3 活動内容・実績
 今年度は、中高生4名、大学生8名、教員2名のメンバーでスタートしました。活動内容は、表1の通りです。
 学校を良くするプロジェクトでは、中高生が学校紹介のためのプレゼンテーションを作成しました。それに対して、大学生が質問やコメントをして、ブラッシュアップを図りました。生徒自身の視点で、生徒たちの言葉で伝える学校紹介は、ユニークで新鮮なものに感じられました。思わす、大学生から笑顔がこぼれました。文化祭当日は、聖徳学園に来校された小学生や保護者の前で、堂々と語る姿に、感動を覚えました。
 心の健康教育については、今年度も総合的な学習の時間に、中学1年生に行うことができました。大学生8名は、指導案や教材を見直し、使う言葉一つ一つをチェックし、コミュニケーションの大切さが伝わるように、吟味していました。さらに、授業の練習を何度も行い、チームワークを高めていました。実習中の学生もいましたが、時間調整をし、仲間同士が補いあい、力を合わせて行うことができていたようです。

4 成果
プロジェクトでは、生徒自らが、聖徳学園を盛り上げていくための行動を起こすことができました。文化祭を見に来た保護者の方や、聖徳学園の教職員の方々からも、好評であったとのことです。来年度に継続することとなったとのことです。大学生は、応援する側でしたが、逆に、高校生が自ら動く姿を見て、刺激をもらったのではないかと思います。
心の健康教育では、昨年度の経験を生かして指導案を洗練させることができたようです。生徒達への指示出しも上手でした。伝えたいことを、言葉を選びながら、ぶれることなく伝えきることができていました。グループワークでは、直接声をかけて、やり取りする姿が頼もしく感じました。授業後に回収したワークシートには、生徒たちから学んだ内容が記載されていましたので、内容を整理し分析して、来年度に活用することとしました。
聖徳学園の校長先生や教頭先生からも肯定的な評価をいただき、心より感謝申し上げます。

看護学科 学校看護学研究室
亀崎 路子
2020年2月6日

<授業風景>