杏林大学と錦城学園高等学校(東京都千代田区)は、高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、高大連携事業に関する協定を締結しました。
調印式は、5月30日(木)本学井の頭キャンパスで行われ、錦城学園高等学校から及川勝義校長、三浦敦之教頭、長谷川勝次進路指導部主任の3名が来校し、本学からは渡邊卓学長、八木橋宏勇高大接続推進室長、倉林秀男外国語学部教授、安藤英視井の頭事務部長が出席しました。協定書には、各校の代表が署名し、今後の連携について意見交換などを行いました。
錦城学園高校とは本学開設時より交流を重ねており、毎年錦城学園高校を卒業された多くの生徒が入学しています。また、錦城学園高校の卒業生が本学で教授として教鞭を取っており、少なからぬご縁を感じます。そしてこの度、双方の教育活動をより発展させることを主眼に、協定締結の運びとなりました。
協定書署名後、渡邊学長が謝辞を述べるとともに「高大連携は、学生が高校から大学に移行するにあたりスムーズな接続を考えて差し上げるのが一番重要なポイントである。社会全体の取り組みとしても重要性が認識・指摘されているがまだまだ模索中であるため、今後、両校知恵を出し合い高大連携の理想型を追求していきたい」と述べ、及川校長からは「錦城学園高校は1880年福澤諭吉の門下生 矢野文雄が新しい日本のためにと作られた学校で、数多くの卒業生を輩出してきた。卒業生でもある杏林大学教授の授業を拝見する機会があったが、生徒の知的好奇心を引き出すとてもよい授業であった。この好奇心は教育上とても大きな役割を果たすもので、自らの好奇心を満たすため自立して学習する刺激の場として高大連携協定は大変意義深く、両校が益々発展することを期待している」と抱負の言葉を述べられました。
今後は、本学での教育機会の提供や出張講義、情報交換など様々な面で高大連携を深めて参ります。