杏林大学と昭和第一学園高等学校(東京都立川市)は、高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、高大連携事業に関する協定を締結しました。
調印式は、6月17日(月)本学井の頭キャンパスで行われ、昭和第一学園高等学校から勝見俊也校長、今井健一事務長、前田理絵進路指導部主事の3名が来校し、本学からは渡邊卓学長、内藤高雄総合政策学部長、八木橋宏勇高大接続推進室長、安藤英視井の頭事務部長が出席しました。協定書には、各校の代表が署名し、今後の連携について意見交換などを行いました。
昭和第一学園高校とは、本学が八王子市に保健学部、総合政策学部、外国語学部のキャンパス拠点を置いていた時代から井の頭キャンパスに拠点を移した今日に至るまで交流を重ねています。昭和第一学園高校を卒業された多くの学生が本学に入学されており、教職課程や難関資格試験に向けた勉強など、それぞれの夢の実現に向け日々勉学に励んでいます。
また、本校教授が八王子市で開講している「いちょう塾」に昭和第一学園高校の先生が通われるなど様々なご縁もあり、お互いの教育活動をより発展しようとすることを主眼に協定の締結の運びとなりました。
協定書署名後、渡邊学長が謝辞を述べるとともに「高校から大学への接続は、学生にとって大きなチャレンジである。高校時代に自分の進むべき道をある程度きめなければならず、大学に進むと自ら学ぶ姿勢が強く求められる。学生を送り出す側の高校と受け入れる側の大学の連携は、学生のスムーズな移行に強く求められるところであり、今後は両校で協力し合い、あるべき高大接続の姿をともに追求し、実のある協定にしていきたい」と述べ、勝見校長からは「いま教育で一番の課題は、AIに使われる人間ではなくAIを使う人間、そういう若者をいかに育てられるか、というところである。その答えの一つとして、専門性を磨きながらより深い興味関心を持ち、豊かな人間力を身に着ける必要があると考える。わが校でも探求コースでは医療介護関係を学び、10年度には特別選抜コースを英語コースに変更し、より英語に特化した教育をすすめていく。高校から大学でスペシャリストを育てることが私たちの責務であり、この連携でしっかりと子どもたちを育て上げたい」と抱負の言葉を述べられました。
今後は、本学での教育機会の提供や出張講義、情報交換など様々な面で高大連携を深めて参ります。