杏林大学と啓明学園高等学校(東京都昭島市)は、高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、高大連携事業に関する協定を締結しました。
調印式は、9月17日(火)本学井の頭キャンパスで行われ、啓明学園高等学校から大坪隆明校長、鎌田浩行教頭の2名が来校し、本学からは渡邊卓学長、内藤高雄総合政策学部長、八木橋宏勇高大接続推進室長、安藤英視井の頭事務部長が出席しました。協定書には、各校の代表が署名し、今後の連携について意見交換などを行いました。
両校の長年の交流関係と、啓明学園高校から多くの生徒が杏林大学に進学していることが紹介され、協定締結の経緯と意義について説明がありました。
協定書署名後、渡邊学長が謝辞を述べるとともに「貴校は長い歴史と伝統がある。中でも設立当初から世界に心を向けた教育を中心に据えられていることには驚きを感じた。これまでも貴学の優秀な学生が本学へ入学しているが、今後さらに交流を密接にし、学生のスムーズな進学をお手伝いできるよう、しっかり交流を深めていきたい」と述べ、大坪校長からは「医療保健系大学であり、総合大学でもある杏林大学と連携協定を結べたことは、生徒の様々な進路に対応できる機会を頂けたと思う。進路の情報があふれている中、入学前に大学や学部をよく知り、カリキュラムやゼミのことを深く理解することはミスマッチを防ぐだけでなく、生徒の将来確固たる広がりに繋がっていくと思う。協定に基づいた様々な交流を深めていくことで、生徒たちが杏林の名のごとく、将来立派な実を付けてくれることを願う。」と抱負の言葉を述べられました。
また、啓明学園高等学校では外国籍生徒や帰国生徒への教育支援に力を入れていることが紹介されました。多様なバックグラウンドを持つ生徒に対して、言語教育やカリキュラム調整、個別指導などの支援を行っていることが説明され、言語の維持と新しい言語の習得のバランスの重要性についても議論されました。
今後、本学での教育機会の提供や出張講義、情報交換など様々な面で高大連携を深めて参ります。