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「英語科教育法」の授業で現役中学校教諭の特別講義を実施しました。

2016年10月6日(木)英語科教育法の授業において、外国語学部の卒業生で現在、神奈川県の公立中学校教諭の佐藤亮仁先生の特別講義を行いました。佐藤先生は外国語学部を卒業して数年間、民間企業に勤めていましたが、教員の夢をあきらめきれずに、退職し、新潟県の臨時的任用教員を経て現在の中学校に勤めていらっしゃいます。講義では佐藤先生が生徒と向き合う上で大切にしていることや、英語の授業で工夫していることなどユーモアを交えてお話してくださいました。受講した学生はより一層教職に対する意識が高まったと確信した講義でした。

受講した学生の感想の一部を紹介します。

○先輩の経験談を聞けてよかったです。最近教師になりたいというモチベーションが下がっていたので今回お話を聞くことで、よい刺激を受けることができました。先輩がおっしゃっていた364日がつらくても1日の子供達の笑顔で疲れが吹っ飛ぶとおっしゃっていたのをきいて私もそんな経験をしたいなと思いました。

○現場に立つ卒業生の話を聞いて、話し方によって生徒を引き付けることができるということを感じました。佐藤先生は教壇に立つ前に営業職に就いていたこともあり、人と接するときの話し方や、どう話を振るか、それに加えリアクションのとり方もとても参考になりました。生徒とコミュニケーションをとるときに上からの目線ではなく、同じ目線に立って話せるかということが教壇に立つ際に一番重要なことだと思いました。来期には教育実習に行けることになったので、佐藤先生のおっしゃっていたことを深く胸に刻み実習に向けて、どのようなことが現場で必要とされるか、どのような人材が教員に向いているのかを座学での知識やイメージだけではなく自分の身をもって学んできたいと思います。

○本日の話を聞いて印象に残ったことは「命を大切にさせる」ということと「チーム」というところです。ロッカーの上に乗ってばかりだった私の中学校時代にそのようなことを注意する先生はいませんでした。佐藤先生がロッカーに乗っている生徒を注意する話を聞いて、私の過去の行動はとても危険だったことに気づきました。教師は一人では十分に機能せず学年や学校と「チーム」として協力しながら、他の教科の先生とも連携を図りながら生徒を見守ることは簡単なように思えて、非常に難しく重要なことなのではないかと考えました。教員採用試験に落ちても受け続け、今やりがいを見つけて仕事に励んでいる外国語学部の先輩の話を伺うことができてとても嬉しく、また杏林の学生で良かったと思いました。貴重な話をしていただいたことに感謝しています。

(文責:英語学科 准教授 倉林秀男)