COC事業の取り組みの一つである杏林コモンズを羽村市に設置し、市民や地域関係者の意見や課題等の情報収集をしたところ、羽村市在住の外国籍住民を対象に日本語学習支援の依頼がありました。地域住民の日本語上達に寄与し、災害時には的確な救助、医療が受けられるよう、災害弱者を発生させないためにも「災害に備えるまちづくり」の観点から、平成27年1月より、羽村日本語学習会にて外国語学部の教員と学生が日本語学習支援の活動を行っています。
以下、講師として参加された荒川先生よりコメントを頂きましたので紹介します。
8月29日の午後、羽村市の福祉センターで開かれた羽村日本語学習会に講師としていってまいりました。地域の日本語学習者の方へのサポートのボランティア活動では、本学の外国語学部や総合政策学部の学生もお世話になっています。
今回は、「ボランティアで日本語を教えるとは」というテーマの他、初級の日本語で、学習者にも教える側にも難しい項目をいくつかいただきました。
学習会のスタッフの方だけでなく、地域でこれからボランティア活動をはじめようという方もおみえになり、約15名の皆さんに、2時間という急ぎ足の講義でしたがお話しさせていただきました。
当日、時間が足りなくなるほど詰め込んでしまったにも関わらず、その後、紹介したクラス活動を早速試していただいたなど、嬉しいご報告もいただけました。
様々な職業や生活経験を背景に持つボランティアのみなさんには、日本語学校や大学の日本語の教師には充分果せない役割、すなわち本当の日本の社会と学習者の皆さんを結ぶ橋渡しとして、ぜひこれからも活躍していただきたいと思います。
本学は来年度井の頭キャンパスに移転しますが、これまでとかわらず、地域の皆さんとの結びつきを大切に今後とも交流していきたいと願っています。