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「2022年度杏林大学地域総合研究所フォーラム」を実施しました

 3月11日(土)対面とオンラインのハイブリッド形式にて『杏林大学型地域貢献のこれから~学部間・学科間連携を活かした杏林型地域貢献の発展を目指して~』と題した「2022年度杏林大学地域総合研究所フォーラム」を開催しました。
 講演に先立ち、本学理事長の松田剛明先生と、学長の渡邊卓先生から挨拶をいただきました。両先生より、総合大学の強みを活かして地域志向研究・教育の更なる推進に取り組むことの重要性が述べられたほか、今後は実施実績を積み上げるだけでなく、事後の検証と改善を見込んだPDCAサイクルを効果的に働かせていくことが課題であると言及されました。
 講演は研究所に関わる教員のうち各学部から1名、計4名の教員によって行われ、それぞれの研究において関連のある他学部・他学科や地域の方々との連携についてお話されました。
 はじめに、杏林大学地域総合研究所所長・医学部腫瘍内科学の長島文夫先生が『「がん教育」がつなぐ地域の健康と次世代への教育』として保健学部や病院庶務課と連携して行っている小中高校への出張授業の実際についてお話をされました。児童・生徒は親や家族だけでなく、自分事としてがんという病気を学ぼうとしているため最新の情報を講演内容に盛り込むなどの工夫をされているとのことでした。
 続いて、「こどもの安全な居場所作り」の地域活動として、保健学部健康福祉学科の加藤雅江先生がNPO法人「だんだんばぁ」の取り組みについて講演されました。活動では本学の学生が学部を超えてボランティアに取り組んでいることや地域の高齢者などのサポートを受けているとのことで、子どもたちの居場所を通して様々な地域の方達との繋がりを持つことで「地域を耕す」ことが大切であるとお話されました。
 外国語学部観光交流文化学科の小堀貴亮先生は、保健学部と連携して行っている東伊豆町での「観光×保健医療系分野の連携による”温泉”を軸とした学際研究・教育の試み」についてお話され、他学部との連携は学生にとっても大変良い刺激となり、それが産官学連携へつながっていると述べられました。
 総合政策学部の三浦秀之先生はビデオ出演で、出身地である石巻の復興支援として行っているサードプレイスの取り組みについてお話をされました。地域の課題を発見しまちのありたい姿について議論を進める中で本学の学生たちが地域住民と専門家をつなぐブリッジ役として機能したと述べられました。
 フォーラムの後半では、加藤先生、小堀先生、石井博之 地域連携センター長による意見交換が行われました。短い時間ではありましたが、学部横断的な活動を拡充していくことに対して、それぞれの立場から前向きな意見が述べられました。

2023.3.14
地域交流課


開会挨拶をする松田理事長

開会挨拶をする松田理事長

今後の地域貢献のあり方について述べる渡邊学長

今後の地域貢献のあり方について述べる渡邊学長

パネルディスカッションに臨む加藤先生(左)と小堀先生(右)

パネルディスカッションに臨む加藤先生(左)と小堀先生(右)