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公開講演会「ひとが動く、まちが動く」を実施

 5月13日(土)、ノンフィクション作家・トカイナカコンソーシアム代表の神山 典士氏を講師に迎え、「ひとが動く、まちが動く~わたしたちが考えねばならない『下り列車に乗った』国づくり」と題した公開講演会を、本学井の頭キャンパスで行いました。
 この公開講演会は、本学で社会人を対象に開講している履修証明プログラム「高齢社会における地域活性化コーディネーター養成プログラム」の1コマを一般公開しているもので、今回はプログラム受講者のほか、一般聴講者の参加も多くありました。
 神山氏は、ノンフィクション作品を多数出版しているほか、「地方創生」もテーマに執筆活動を行っています。今回はこの「地方創生」に焦点を当て、神山氏が取材活動や体験を通して捉えた、現代を切り拓く多くの場所や人々の試み、その実例について講演が行われました。

自身の取り組みについて語る神山氏

自身の取り組みについて語る神山氏

 講演では初めに、これまで国策として行われてきた人、モノ、金、情報を日本の中央に集中させる東京一極集中から、若者の都会離れやコロナ渦により分散型社会へと移行してきていることについて触れました。それに伴って、「トカイナカ(都会と田舎を掛け合わせた造語)」と呼ばれる、都会の高い利便性と田舎ののんびりとした暮らしのどちらも両立できる都心から1.5時間ほど離れたエリアを分散型社会へ導くための起爆剤とするべく、活性化を目指して活動を続けていることについて語りました。その実例として、神山氏が埼玉県ときがわ町や川越市で行っている取り組み等について紹介されました。
 講演の合間には、プログラム受講者や聴講者からも多くの発言があり、活発な意見交換が行われました。また、講演会後のアンケートでは「現代がかかえる問題と将来への取り組み等について理解することができた」「トカイナカというキーワードをよく理解できた。何かの形でかかわっていきたい」などの感想が見られました。


2023.5.19
地域交流課