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特別支援教育支援員・介助員研修を実施しました(羽村市)

 11月1日(水)羽村市役所にて、市内小・中学校で特別支援教育支援員や介助員をされている方々の研修が実施され、保健学部看護学科看護養護教育学専攻の田中美千子先生が講師を担当しました。
 田中先生は、都内高校で養護教諭として長年勤務されていた実績をお持ちです。今回の研修では、ご自身が保健室において子供たちにどう寄り添ってきたかといった経験談を交えながら、「支援者が子供に果たすアタッチメント機能」について説明されました。ここで言うアタッチメントは、必ずしも身体的な接触やスキンシップを意味するのではなく、「子供の感情が乱れた時に大人がそれを受け止めて、元通りに調整してあげること、安心感を与えてあげること」だということです。
 また、田中先生によると「子供たちは、痛みや不安感から立ち直ると、自然に支援者から離れてもとの状態に戻っていく」とのこと。怖くて不安な時に頼った大人からしっかり安心感を得られた子供は、「あの人のところに行けば絶対守ってもらえる」という確実な見通しを持つことが出来るようになり、次第に1人でいられるようになるということでした。
 課題を抱えた子供たちのサポートには正解がありません。田中先生は「全ての子供に100パーセントの支援が出来ないのは当たり前のこと。必要なのは「何かしてあげなければいけない」という意識ではなく、子供が恐れや不安などの感情を抱いて助けを求めた際に、可能な限りその気持ちに寄り添うことです。」とお話されました。子供に上手く向き合えないと感じた時、アタッチメント機能の考え方を思い出し、少しでも円滑なサポートにつなげていただければと思います。



2023.11.9
地域交流課

講師を担当した田中先生

講師を担当した田中先生