Vol.10 八王子キャンパスのサンドイッチチェーン

どような大学が学生に選ばれるか、という答えの一つに、素敵な食堂というのがあって、驚かされるのだが、確かに、いくつかの大学には、青山あたりのレストランと見紛うような学食がある。

以前、学生からも、学バスがほしいという要望のほかに、せめて吉野家かマクドナルドがあったらいいなというのを聞いたことがある。学バスは、学生数が少なくて採算が合わない。まして吉野家は、大学が休みの時に客が来ない。とても商売が成り立たないのだということを話して、諦めてもらったことがある。しかし、数年前から、八王子キャンパスにも、有名サンドイッチチェーンがやってきてくれたのだ。

赤坂や六本木の店は、長蛇の列が出来ている。十分すぎるほどお洒落なお店なのだ。まずパンを注文する。中身もいろいろ指定できる。私はバターを塗ってほしいと頼むのだが、健康を考えてくれて、この店ではポリシーとしてバターを置かないのだそうだ。バターがないと、具の水分がパンに沁みておいしくなくなってしまうと思うのだが、それよりも客の健康が大切であるらしい。マスタードマヨネーズが好きなのだが、別々に塗ってもらう。ついでにスープやポテトもセットで買う。

何せ、せっかくこの山の中まで来てくださったのだ。儲からないからと撤退されては困る。学生には少々高価である。本郷の某大学にもこの店が出ていて、ローストビーフの三倍量サンドイッチというのが大人気であるらしい。さすが、金回りがいい。わが杏林生はそんなに豊かではないから、曜日によって安くなるサンドイッチが人気であるようだが、おじさんには無理な値段ではない。歳が歳だから、ローストビーフ三倍量は無理なので、スモークチキンにチーズを加える。学生のアルバイトも雇ってくれて、とてもありがたい。なるべく繁盛するよう、精いっぱい協力しているのだ。続いてほしい。

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