外国語科目 | 基盤教育科目 | 教養科目 |
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フランス語Ⅰ・Ⅱ | キャリアデザインⅢ〜Ⅵ | 日本語学特論Ⅱ・Ⅲ |
日本語教育学特論Ⅱ・Ⅲ | ||
日本語教育実習Ⅱ | ||
ホスピタリティ入門 | ||
社会学 | ||
言語の歴史(日) | ||
専門科目 | 他学科科目 | 聴講科目 |
中国語音声学 | 観光手話基礎・応用 | ゼミナールⅠ・Ⅱ (担当者:嵐教授・日本語教育) |
認知言語学 | ||
中国語通訳法Ⅰ・Ⅱ | ||
ゼミナールⅠ・Ⅱ |
※科目名・科目内容は入学年度によって変更となる場合があります。
私が中国語学科を選んだ理由は、中国語の勉強を通して、自分で判断できる力を身につけたいと思ったからです。私には「海外で暮らすさまざまな文化圏の人と友達になり、いろいろな言語で話してみたい」という幼少期からの夢がありました。高校時代には留学生と交流するサークルに所属し、活動の一環で中国人留学生に出会い、修学旅行でも台湾を訪れました。中国に対するイメージが大きく変わったのは、そのときです。それまでは「中国はきっとこんな国だ」という思い込みがありました。しかし、限られた知識や情報をもとに判断を下すのではなく、文化や歴史を深く学び、現地で暮らす人々と交流をしたうえで判断するべきだと感じたのです。もともと大学では言語について学びたいと考えていたこともあり、杏林大学の中国語学科を選びました。
中国語学科の授業だけではなく、観光交流文化学科の授業も積極的に履修しています。私は言語に関する勉強が好きなので、中国語の他に、日本語・フランス語・日本手話の授業も受講しました。特に印象に残っているのは、観光手話を学ぶ授業です。「1階にお手洗いがあります」「会計時にはクレジットカードが使えます」「右に曲がるとアパレルショップがあります」など、観光案内時に役立つ日本手話を習得しました。アルバイト先の飲食店で、大学で学んだ手話が役立ったこともあります。自分が所属している中国語学科の授業にとどまらず、興味関心がある分野にチャレンジして本当によかったと感じています。
反切法を学んだ中国語学概論という授業が印象的でした。反切法とは、2つの漢字を使って別の1つの漢字の音を表わす方法です。反切法は複雑で難しいと言われていますが、先生がわかりやすく解説してくださるので、スムーズに理解することができました。また、中国語文法論では中国語と日本語を比較し、助詞の使い方や表現方法の違いについても学びました。「文法ってこんなにおもしろいんだ!」と感動したことを、今でもよく覚えています。
さらにフランス語の授業では、フランス語の習得はもちろん、世界情勢についても深く学びました。授業を通して世界レベルの問題の解決策を考え、自分の価値観が大きく変わっていくのを感じました。
2024年の4月から、日本語教師として働くことになりました。日本語学校には長年教えているベテランの教師が大勢いるため、新卒で日本語教師になるのは難しいと言われています。しかし、杏林大学で先生の助けを借りながらさまざまな言語の授業に参加し、難関を突破することができました。大学で言語を学ぶ楽しさを知り、「日本語教師になる」という夢を持つようになったため、夢が叶ってとても嬉しく思っています。
日本語教師になったあかつきには、日本語をわかりやすく伝えるだけではなく、私自身も率先して学び、学生とともに勉強に励む教師になりたいと考えています。特に、学生の母語であるベンガル語や中国語、学生が将来就職するIT企業や自動車関連の企業についての知識を深めていきたいです。
入学時に新型コロナが流行していたため、私のキャンパスライフは思い描いていたものとは異なる形で始まりました。しかしどんな状況下であっても、物事を選択して環境を変えていくのは自分自身です。自力で解決できないような壁にぶつかることもありましたが、大学の先生に相談することで解決策が見つかりました。悩みを誰かに話すと気持ちが軽くなるだけではなく、よりよい選択肢を見つけやすくなると私は思います。受験生の皆さんも、何か大きな決断をする際には「こんなことで悩んでいる」「こんなことをやってみたい」と、たくさんの人に話をしてみてください。きっといつか、自分では想像もしていなかった素敵な未来にたどりつけますよ。