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About Kyorin University令和4年度決算報告

  本学校法人の令和4年度決算が令和5年5月26日に開催された理事会・評議員会において承認されましたので学校法人会計基準に定めている計算書類(資金収支計算書総括表 事業活動収支計算書総括表 貸借対照表)の概要をご説明いたします。

1.結論

1)資金収支の状況(表1:資金収支計算書総括表)

 学生生徒等納付金収入は、保健学部の定員増により、前年度比 2.36億円の増加となった。補助金収入は、新型コロナウィルス感染症に対する国庫等の補助金、ドクターヘリ事業補助金等により、前年度比5.46億円の増加となった。医療収入は、新型コロナウィルス感染症第7、8波の影響による入院調整を行ったが、前年度比 2.46億円の増加となった。以上により、総資金収入は678.13億円となった。
 人件費支出は、病院職員の処遇改善による手当の増加、選択定年者の増加等により、2.82億円の増加。教育研究経費支出は、、光熱水費、奨学費、委託費等で前年度比 2.92億円の増加となった。医療経費支出は、光熱水費、医療収入の増収により、直接経費である薬品費、診療材料費等で、前年度比 10.78億円の増加となった。施設関係支出では、前年度新講義棟Aの完成工事等があったが今年度はない為、前年度比 53.63億円の大幅な減少となった。設備関係支出では、80列エックス線CT 装置、血管撮影装置等購入で、前年度比 3.98億円の増加となり、結果、総資金支出は前年度比 4.54億円の減少となり、664.63億円となった。

2)事業活動収支の状況(表2:事業活動収支計算書総括表)

 事業活動収入は、教育活動収入のうち、その多くを占める学生生徒等納付金収入、医療収入、補助金収入の増加により前年度比 6.2億円の増加。特別収入は、救命救急センター施設整備費等補助金、私立学校施設整備費補助金等により、前年度比4.58億円の増加となった。結果、事業活動収入計は前年度比10.8億円の増加となり、574.07億円となった。
 事業活動支出は、教育活動支出のうち人件費で前年度比 1.62億円の増加、光熱水費で前年度比4.72億円の増加、医療経費は、直接経費(消耗品、薬品費、診療材料費等)の増加により、前年度比 11.39億円の増加となった。特別支出は、資産処分差額で経年による図書の除籍や病棟改修工事に伴う除却損等により前年度比 0.65億円の増加となった。結果、事業活動支出合計は前年度比 20.01億円の増加となり569.07億円となった。
 以上により基本金組入前当年度収支差額は前年度比 9.21億円の減少、5億円の収入超過にとどまった。基本金組入額は前年度比 11.1億円の増加となり、基本金組入後の当年度収支差額では59.4億円の支出超過となる収支結果となった。

3)貸借対照表の状況(表3:貸借対照表)

 資産の部は、固定資産は前年度比 13.58億円の減少、流動資産は新講義棟新築工事等の支払いにより、前年度比20 .32億円の減少となった。負債の部は、未払金の減少により合計で前年度比 38.91億円の減少となった。結果、純資産の部は基本金組入前当年度収支差額が収入超過となったことで、5億円増加 の782.26億円となった。

資金収支計算書・事業活動収支計算書・貸借対照表及び科目の説明等