本学校法人の令和6年度決算が令和7年6月6日に開催された定時評議員会・理事会において承認されましたので学校法人会計基準に定めている計算書類(資金収支計算書総括表 事業活動収支計算書総括表 貸借対照表)の概要をご説明いたします。
学生生徒等納付金収入は、保健学部の定員増により、前年度比 1.14億円の増加となった。補助金収入は、運営費補助金等、施設設備補助金ともに減少となり、結果、前年度比 4.88億円の減少となった。医療収入は、三鷹病院では入院収入は増加、外来収入では減少したが、杉並病院を加算した結果、前年度比 91.75億円の大幅な増加となり、総資金収入は796.21億円となった。
人件費支出は、医療職のベースアップ手当支給、私学共済掛金率の改定に、杉並病院を加算した結果、前年度比52.95億円の大幅な増加。医療経費支出は、主に診療材料費、委託費の増加に、杉並病院を加算した結果、前年度比37.59億円の大幅な増加となった。施設関係支出では、1−2・1−3病棟改修工事、МRI装置更新工事等があったが、今年度は土地購入がないため、前年度比 7.61億円の減少となった。設備関係支出では、超電導磁石式全身MRI装置、学内LAN更新工事、手術顕微鏡、病理部門システム、旧佼成病院リース一式等で、前年度比6.25億円の増加となり、結果、総資金支出は前年度比 69.34億円の増加となり、752.96億円となった。
事業活動収入は、教育活動収入のうち、その多くを占める学生生徒等納付金収入、医療収入(杉並病院含む)の増加、経常費等補助金収入は減少したが、前年度比 91.57億円の大幅な増加。特別収入は、佼成病院事業譲受に伴う振替分により、前年度比42.24億円の大幅な増加となった。結果、事業活動収入計は前年度比 133.86億円の増加となり、722.54億円となった。
事業活動支出は、教育活動支出のうち人件費(杉並病院含む)で前年度比 55.57億円の大幅な増加、医療経費支出は、主に診療材料費、委託費の増加に、杉並病院を加算した結果、前年度比 43.11億円の大幅な増加となった。特別支出は、、経年による図書の除籍、病棟等の除却による資産処分差額が増加し、前年度比 4.95億円の増加となった。結果、事業活動支出合計は前年度比 113.38億円の増加となり701.81億円となった。
以上により基本金組入前当年度収支差額は前年度比で20.48億円の増加となり、20.73億円の収入超過となった。基本金組入額は前年度比で34.70億円の増加となり、基本金組入後の当年度収支差額では59.04億円の支出超過となる収支結果となった。
資産の部は、固定資産は前年度比 17.12億円の増加、流動資産は前年度比4.43億円の増加となった。負債の部は、借入金は減少したが未払金が増加し、前年度比0.82億円の増加となった。結果、純資産の部は基本金組入前当年度収支差額が収入超過となったことで、20.73億円増加 の803.24億円となった。