セミナーを知ったのは前回参加した部活の先輩の話がきっかけでした。英語は苦手で、不安でしたが、チャンスと思い参加を決めました。今では勇気を出して参加して本当に良かったと思っています。行くか行かないか迷っているなら、私は行くことをおすすめします!
セミナーは3週間でイギリスの医療システムの理解と、医療面接を英語で行うことを目標にしたプログラムです。また、レスターの病院見学や郊外のホスピスの訪問などもあります。1日のスケジュールは9:30~16:00で途中にBreak timeとお昼休憩があります。水曜日は午後がなく、金曜日は全日使って市外へ皆で出掛けるプチ観光もあります。
授業は参加型で基本的に先生とのやり取りで進むのでキツイと感じず、楽しくて1週間があっという間でした。3週目に医療面接の簡単な試験とポスター発表があります。私は4年でOSCEとCBTをやっていたので臨床の知識と医療面接の手順にあまり抵抗を感じませんでした。1・2年生は内容が難しいうえ、英語が絡むので難易度は高いと感じるかもしれませんが、早いうちに実践的なことに触れられるのもこのセミナーの特徴です。英語が得意で自信があれば、より充実した日々が過ごせるでしょう!
私の場合、特に鈴木教授の講演が印象に残っています。先生は自身の研究や仕事に信念をもって取り組んでおられ、私たちにも励ましの言葉をくださいました。そのなかで、「日本では閉鎖的な環境で物事を終わらせているかもしれないが、世界には沢山の技術や異なる考えをもつ人種が集まる環境がそろっている。多面的で柔軟な経験と技術を身につけたいなら世界に出てみるといい」と話されました。私はこの言葉に大変勇気づけられました。
3週間の海外生活では、戸惑いや不便なことも沢山経験しましたが、そのたび臨機応変に対応して楽しく過ごせました。その柔軟な対応力は医療現場において重要なスキルです。授業でも積極的に発言し、ポスター作成の過程で自ら学ぶ機会が増え、学ぶ姿勢の大切さも得られました。そしてコミュニケーションツールとしての英語の重要性を痛感しました。日本だけでなく世界での活躍を視野に入れるなら、英語の勉強は必須です。今まで英語が苦手だと避けてきましたが、この機会にしっかりと自分のものにしていきたいと思います。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです