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国際協力研究科の大学院生が学会で研究発表


 11月21日と22日に開催された、第30回日本国際保健医療学会総会(於・金沢大学)において、国際協力研究科の陳甘露さん(国際医療協力専攻、修士課程)と遠藤弘司さん(開発問題専攻、博士課程)が研究発表を行いました。

 陳さんの発表のタイトルは「中国の農村部における中高年者の健診受診状況とその関連要因に関する研究」で、今年の4月から5月にかけて、中国湖南省大通湖区で40-64歳の住民を対象に行った調査から得られたデータをもとに、過去5年間に健康診断を受けたグループと受けなかったグループの特徴について統計的な分析をした結果を報告しました。中国の非感染性疾患について研究をしている参加者からたくさん質問が出ました。発表終了後は、「学会発表は初めてだったので緊張しましたが、とても良い経験になりました。参加者からもらったコメントなども参考にして、修士論文の執筆をしたいと思います」と話していました。

 遠藤さんの発表のタイトルは「地震災害後のリハビリテーションにおける理学療法関連領域に関するシステマティック・レビュー」でした。文献データベースを用いて関連する文献を検索し、該当した63本の原著論文を含む80本の文献の内容を分析して、地震災害発生後に行われた理学療法を用いたリハビリテーションに関する研究の動向について報告をしました。遠藤さんは、今年の4月に発生したネパール地震の被災者を対象としたリハビリテーションに関する研究を計画しており、今回の発表はその過程で行った文献研究をまとめたもので、「今回発表した内容を論文化しつつ、ネパールでの研究計画を策定する際に活用していきたいと思います」と話しています。



左から、陳さん、北島教授、遠藤さん

 
研究発表の様子


 陳さんの中国での調査活動についてはこちらをご覧下さい。

2015年11月23日 国際協力研究科 教授 北島 勉