杏林大学医学部消化器・一般外科学教室講師
消化器外科医として胃癌などの消化器疾患を専門に診察や治療を行う大木さん。腹腔鏡手術やロポット支援下手術なども行うため、常に知識のアップデートは欠かせません。「手術前の検査から退院後の外来診察まで担当する仕事は多く、楽ではありませんが、それに勝る喜びが医師の仕事にはあります。食べることは生きること。食事がとれなかった患者さんが、術後に口から食事をとれるようになると、消化器外科医になってよかったと心から思います」
出産後、育児と仕事のバランスに悩む時期かあったという大木さん。その時、先輩医師から「子どもはいつか巣立つ。その時に自分が何をしていたいかが大切」と声をかけられました。「子どものために仕事をセーブするか否かで悩んでいた私はハッとしました。『私はやっぱり消化器外科医でいたい』とはっきり自覚しました」と振り返ります。
大変な場面に遭遇するたび、自身の努力とともに周囲に支えられ、育児と仕事のバランスをしなやかに変えながら、臨床と研究を継続。「いまでは息子も高校生になり、私の仕事を応援してくれています。医師は生涯にわたり学び続け、成長できる素晴らしい仕事です。杏林大学で一緒に学びましよう」
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