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Graduate School of International Cooperation教員紹介(専攻別)

項 目 内 容
教員名 河路 由佳
教員名フリガナ カワジ ユカ
職名 特任教授
所属 外国語学部
専門分野(大学院) 日本語教育、日本の言語文化
担当科目(学部) アジアの文学・文化(日本)、地域圏研究(日本)
担当科目(大学院) アカデミック・ジャパニーズ、日本言語文化特論、 日本語教育特論、日本言語文化論
研究テーマ 日本語教育・日本語学習、日本語文学、多言語多文化共生
略歴 〔学歴〕
慶應義塾大学経済学部卒業
慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻(修士課程)修了
一橋大学大学院言語社会研究科(博士課程)単位取得後退学
〔職歴〕
(財)国際学友会日本語学校、中国・西安交通大学外語系日本語科、東京農工大学留学生センター、東京外国語大学外国語学部(言語文化学部)・大学院総合国際学研究院(国際日本学研究院)、江副学園新宿日本語学校、東洋大学国際教育センターで、専任教員として、日本語教育、日本語教員養成に従事してきました。
主要研究業績 〔主な論文〕(2010年以降のものを挙げます。*以外は単著です。)
「長沼直兄(1945)『First Lessons in Nippongo』の成立と展開―長沼直兄の戦中・戦後―」2010年12月,『東京外国語大学論集第81号』,pp.113-132.
「1942年・1943年における長沼直兄の出版計画」2011年10月,『日本語教育研究』第57号,pp.1-17.
「長沼直兄の戦前・戦中・戦後―激動の時代を貫いた言語教育者としての信念を考える―」2012年10月,『日本語教育研究』第57号,pp.1-24.
「戦時期の日本語普及事業と松宮弥平・松宮一也―日本語教師養成事業をめぐる官民論争に着目して―」2013年5月,『日本語・日本語教育の研究―その今、その歴史』,pp.227-239.
「戦時下日本発信の「やさしい日本語」から学べること―国際文化振興会『日本のことば』と『NIPPONGO』―」2014年10月,『ことばと文字』2号,pp.75-82.
*「テレビ会議システムを通した日本語の日米交流授業における学びの考察」(共著者は栗田香子/米国ポモナ大学)2014年11月,『日本語教育研究』60号,pp.43-57.
「パラオの日本語人・マリアとSDA教会、そして土方久功―中島敦「マリヤン」の限界と挑戦―」2015年10月,『ことばと文字』4号,pp.196-203.
「ドナルド・キーンを導いた長沼直兄『標準日本語讀本』―同時期の教科書との比較を通した考察―」2015年11月,『日本語教育研究』61号, pp.36-52.
「現代パラオにおける日本語―人々による日本語使用とその学習の諸相―」2015年12月,『日本語の多様性を探る―日本を離れた日本語―』第5巻,pp.60-66.
「堀川譚(1953)「第三交響曲」とドナルド・キーン―元米海軍訊問官と元捕虜の交流における葛藤と超克―」2016年4月,『ことばと文字』5号,pp.181-190.
「アイヌの青年歌人・違星北斗の挑戦―歌集『コタン』(1930)の成立とその意義」2016年10月,『ことばと文字』6号, pp.211-220.
「呉建堂の「万葉精神」と『台湾万葉集』――戦後台湾の日本語短詩系文芸の担い手、黄霊芝、黄得龍に照らして――」2017年4月,『ことばと文字』7号,pp.176-187.
「19世紀末「最初の日本語学校」を導いたグアン・メソッド―松田一橘(1906)『日本語教草』から松宮弥平(1936-38)『日本語会話』へ―」2017年9月,『専修国文』101号,pp.1-23.
「日米戦争中のハワイ大学でドナルド・キーンが学んだ日本現代文学―菊池寛「勝敗」の感想文と教師、上原征生―」2017年10月,『ことばと文字』8号,pp.170-182.
「多言語共生社会の構成員のための「もう一つの言語」――日本手話・そしてもう一つの外国語――」2018年7月,『共生社会システム研究 12』,pp.41-56.
「呉建堂の〈台湾万葉集〉と〈国語〉教師、川見駒太郎/犬養孝――日本統治下台湾の短歌教育と戦後台湾の短歌」2018年10月,『ことばと文字』10号,pp.196-206.
「日本統治下の台湾における「万葉集」教育と「台湾万葉集」の誕生――呉建堂と伴走者としての犬養孝――」2018年12月,小松靖彦編『戦争と萬葉集』,pp.21-31.
「戦中・戦後の文部官僚、釘本久春のライフストーリー―他者の記憶からその人生を辿る試み―」2019年1月,『専修国文』104号,pp.27-51.
「日本語教師、阿部正直の戦前・戦中・戦後」2019年4月,『ことばと文字』11号,pp.157-166.
「新作能〈青衣女人〉の初演(一九四三)と再演(一九四九)の間―土岐善麿の戦中戦後―」2020年3月,『武蔵野文学館紀要』,pp.19-40.
「昭和初期のパラオからの留学生エラケツ(Ngiraked)の留学前後―日本統治時代のパラオと日本の間―」2020年4月,『ことばと文字』13号, pp.194-206.
  
〔主な著書〕
河路由佳・岩崎良子(2000)『三十一文字の日本語―現代短歌から古代歌謡へ―』(おうふう)
河路由佳・淵野雄二郎・野本京子(2003)『戦時体制下の農業教育と中国人留学生―1935〜1944年の東京高等農林学校―』(農林統計協会)
河路由佳(2006)『非漢字圏留学生のための日本語学校の誕生―戦時体制下の国際学友会における日本語学校の展開―』(港の人)
河路由佳編(2006)『国際学友会「日本語教科書」全7冊(合本)1940−1943』(港の人)
河路由佳(2011)『日本語教育と戦争―「国際文化事業」の理想と変容―』新曜社
河路由佳編(2014)『中島敦「マリヤン」とモデルのマリア・ギボン』(2014)
ドナルド・キーン、河路由佳(2014)『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(白水社)
三代純平編(2015)『日本語教育学としてのライフストーリー』(第2章「日本語教師・学習者そしてその経験者の「語り」を聞くということ―「日本語教育学」の探求をめぐるライフストーリー」を執筆,くろしお出版)
古沢広祐・津谷好人・岡野一郎編(2016)『共生社会? 共生社会をつくる』(第五部「グローバル化時代と共生社会」第5章「成熟した多言語共生社会をつくるために――どもたちのもう一つの言語」を執筆、農林統計協会
所属学会 日本共生社会システム学会 ほか
ひとことメッセージ 〈日本語の世界、世界の日本語〉
日本語ができたら、何ができるでしょうか。古今東西の名著が日本語に翻訳されていますから、日本語が読めたらそれらを自由に読むことができます。図書館は日本語の本でいっぱい。インターネットにも日本語で書かれた情報はあふれています。日本語が読めるあなたは好きなものを読みたいだけ読むことが出来る。日本語が書けるあなたは、思うこと、伝えたいことを、なんでも自由に書くことができる。ただし、そのためには(日本語が〈母語〉でもそうでなくても)、学習は必要です。日本語は、学ぼうとするすべての人に開かれていて、誰もが学べば学ぶほど自由になれます。さあ、一緒に学びましょう。