
杏林大学医学部付属病院 産科病棟 助産師
大学を卒業後、杏林大学医学部付属病院に入職した岡部さんは、20年にわたり助産師として活躍しています。その仕事は、分娩介助や産後の母子ケア、外来での定期的な妊婦検診など多岐にわたります。さらに、総合周産期母子医療センター(多摩地区で2施設のみ)に認定されている杏林大学病院ならではのハイリスク妊婦への支援などもあります。昼夜を問わず始まるお産や緊急な対応など、時にきびしく、プレッシャーもある仕事だといいます。「それでも20年にわたり続けてこられたのは、シンプルに赤ちゃんが好きだから。妊婦さんを支え、新しい生命の誕生に寄り添えることが喜びです」と、岡部さんは話します。その手には、これまでに幾人もの産婦さんからもらった「妊娠健診から出産まで長い間、お世話になりました」「岡部さんが担当で安心して出産できました。子どもは無事1歳になりました」などのお礼の手紙が大切に握られています。
高い技術と知識を培った助産師に与えられる「アドバンス助産師」の資格は、現在、杏林大学病院では、94人中16人が取得しています。その一人である岡部さんは、10年程前にこの資格を取得しました。「杏林大学病院では、看護師や助産師の教育や資格取得に力を入れています。日々の業務や与えられた課題に懸命に取り組むうちに、スキルが向上し、アドバンス助産師の資格を取得することができました。このスキルをハイリスクのケースを含め妊婦さんの支援に生かしています」と話します。さらに、現在は後輩の育成にも力を入れており、「杏林大学病院全体の質を高めていきたい」と抱負を語ります。
後輩を指導する立場にもなった岡部さんは、自らの学生時代を「あまり勉強をするタイプではなく、追試もあった」と恥ずかしそうに笑います。しかし定員5人の選考を通過し、助産師課程に進んだ4年生の頃は、「少人数の仲間とともに実習や国家試験対策に全力で取り組んだ濃密な一年間でした。先生方も全員を助産師にするという強い思いで、親身にサポートをしてくれ、見事全員が国家試験に合格することができた」と、当時の経験が今の土台になっていると振り返ります。
「興味があるなら、ぜひ挑戦してほしい。助産師は大変なこともあるけれど、経験を積んでも、なお学び続けることのできる奥深い専門職です。裁量も大きく、生命の誕生という奇跡に寄り添えるやりがいのある仕事です」と、未来の助産師へメッセージを送ります。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです