外国語学部英語学科4年 中谷 萌
(2024年9月取材)
外国語学部英語学科4年生の中谷萌さんは、キャンパス近くの留学生寮で住み込みのアシスタントをしています。寮には現在、中国、アメリカ、イタリアなどから約30人の留学生が暮らしていて、中谷さんのほか2人の学生がアシスタントをしています。「留学に行かずとも日々の生活に留学生がいるのは恵まれた環境だった」という中谷さん。寮で留学生のサポートに奮闘しています。
外国語学部英語学科4年生の中谷萌さんは、キャンパス近くの留学生寮で住み込みのアシスタントをしています。寮には現在、中国、アメリカ、イタリアなどから約30人の留学生が暮らしていて、中谷さんのほか2人の学生がアシスタントをしています。「留学に行かずとも日々の生活に留学生がいるのは恵まれた環境だった」という中谷さん。寮で留学生のサポートに奮闘しています。
中谷さんは寮のアシスタントとして入寮・
退寮時の手続きから生活のサポート、相談
の対応、また希望があれば買い物にも付き
添います。
ほとんどの留学生が最初に苦労するのが
ごみの分別。日本式の分別方法に慣れない
留学生には中谷さんたちが指導しながら一
緒に分別作業をします。中谷さんはリサイク
ルや焼却場の問題など理由を丁寧に説明し
ながら分別の仕方を教えます。日常生活の
様々な場面で「日本」を理解してもらってい
ると話します。
留学生に話しかけるとき、中谷さんは、やさしい日本語をジェスチャーを交えてゆっくり話すようにしています。これは中谷さんが教育実習で学んだコミュニケーション技術です。生徒にどんな言葉でどんな身ぶり手ぶりで伝えれば理解してもらえるかを経験したことが背景にあります。
寮の集会室では1学期に1~2回、中谷さんたちアシスタントが企画するパーティが開かれ、和食やそれぞれの国の料理を持ち寄って、食事を楽しみます。新年会ではお雑煮を作って一緒に食べました。具材の意味や日本では地域ごとに違った雑煮があることなど伝え、食文化についても紹介しました。
中谷さんのアイデアや留学生への気持ちが込められた「食のコミュニケーション」です。
中谷さんは寮のアシスタントを通して様々なことを経験しました。留学生との間で戸惑う場面もありましたが、それは言葉の使い方や文化の違いによるものが多いと感じています。そうした経験から中谷さんは相手の考えを尊重し、互いに心地よい距離感を保ちながら、留学生が日本でいい時間を過ごせることを優先して接するようにしていました。
留学を終えて退寮する留学生からは「また会いに来る」「今度は私の国に来て」と言われることもたびたびで、中には、母国に戻ってからもSNSで連絡を取り合うなど交流を続けている留学生もいるということです。寮でのアシスタントはあと半年で終わる中谷さんですが、「留学に行くのとは違う経験ができたと思っています」と話しています。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです