「肉眼解剖学」は、人体の仕組みを知るというだけではない、担当する松村先生の経験と独自の視点や工夫が散りばめられた講義でした。この「肉眼解剖学」で、医学に欠かせない、知識を繋ぎ合わせたり、イメージを膨らませたりすることを学びました。それは、単に解剖学への興味を喚起したばかりでなく、これまでに学んできた「生物学」「生理学」「生化学」といった基礎科学の理解を深め、さらにこの先の学習へのモチベーションを高めてくれました。
私は高校時代にラグビーで大ケガを負い、大学で本格的にラグビーに取り組むという、大学進学の目的を見失いました。そんな私が医学部進学を目標にしたのは高校卒業後のこと。決して順調なステップではなかったけれど、杏林大学医学部への進学は正解でした。ここは、教員と学生、学年を超えた学生同士の距離がとても近く、多様な刺激を受ける機会に恵まれ、さらなる高みをめざす意欲を湧き立たせてくれる大学だからです。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです