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“その人らしさ”を大切にした心理援助を心がけて

2022年保健学部臨床心理学科 卒業
2024年大学院保健学研究科 臨床心理学専攻 修了
国家資格 公認心理師取得
都内の介護老人保健施設で支援相談員として勤務
平井渉夢さん
(2024年6月取材)

国家資格である公認心理師は、大学院博士前期課程修了が受験要件の一つです。2018年に保健学部に新設された臨床心理学科に入学し、大学院博士前期課程まで修め、2024年、社会で新たな一歩を踏み出した1期生を紹介します。

国家資格である公認心理師は、大学院博士前期課程修了が受験要件の一つです。2018年に保健学部に新設された臨床心理学科に入学し、大学院博士前期課程まで修め、2024年、社会で新たな一歩を踏み出した1期生を紹介します。

“その人らしさ”を支援する心理職

 「心」は形がなく、目に見えないもの、そして多様であることに惹かれ、心理職を目指した平井さんは、この春から都内の介護老人保健施設で支援相談員として勤務しています。
 通所リハビリテーションの利用希望者とその家族の相談窓口として、ヒアリングを行い、様々な相談に対応したり、全体の支援計画を立てるケアマネージャーや理学療法士、作業療法士等と情報を共有することで、患者さんと各支援職の橋渡しを行うことが主な役割です。
 「ご高齢の方は、自分の状況や気持ちを言葉で説明することが難しいため、家族の方から要望を聞くことが多くなります。しかし、なるべく本人の気持ちを汲み取り、その人のなりたい姿を大切にした支援を行いたい。表情が乏しかった方に、笑顔が見られるようになると達成感を感じる」と平井さんは話します。

医療的側面から“心理”を学べる杏林大学へ

 高齢者への支援職を選択した背景には、大学での実習がありました。医療的側面からも心理を学びたいと、医学部付属病院がある杏林大学に入学した平井さんは、博士前期課程1年の時に、付属病院のもの忘れセンターで実習を行いました。
 「患者さんの認知症検査や診療の様子を医師の傍らで見学し、認知機能が低下する器質的要因や薬剤の影響などについて総合的に教えを受けたことで、患者さんへの理解を深めることができました。また、共に働く公認心理師を通して、チーム医療について学ぶことができたことも現在の仕事に活きている」と話します。

心理の専門性を活かせる職業領域を広げたい

「高齢の方は、衰えていく心身や認知症など、様々な不安を抱えています。それに対して、自分の専門性を活かした支援方法があるはずです。現在、介護老人保健施設には心理職はあまり在籍していませんが、自分が新しい領域を開拓していく気持ちで取り組んでいきたい」と抱負を語っています。

※記事および各人の所属等は取材当時のものです

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