銅を扱う素材メーカーの営業を担当する岩井さん。入社後は東京に配属になり、タイ駐在を経て、現在名古屋に勤務、国内外で銅素材を販売しています。商談では専門用語が飛び交うので、銅の性質や特徴などを理解するため小中学校時代の理科の勉強をやり直すことになりましたが、いまでは社内で一番の業界通となり、「岩井に聞けば何でもわかるよ」といわれるようになりました。
大学2年生を終え、岩井さんは中国の北京師範大学に留学しました。ところが簡単な会話も分かりません。そのため、食事と睡眠以外はほとんど机に向かいました。言葉が分かるようになると一人で中国各地を旅しました。異国の自然や文化に触れ、さまざまな刺激を受けました。1年間の留学を終えて帰国した岩井さんは、国内の大学生が競う中国語のスピーチコンテストに出場したところ見事に入賞。自信につながったといいます。
将来は中国をはじめ東南アジアや欧米の業務も担当したいという岩井さん。後輩には「大学時代は時間もあり、広い視野で勉強もできる。ぜひ人と違うことをやってほしい。失敗したとしても、多くの学びと成長をもたらすと思うから」とエールを送っています。
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