杏林大学に入学した当初、中国語の経験はまったくありませんでした。いまでは、中国人留学生と流暢に会話ができるまで語学力が身につき、中国語検定「HSK」6級(※)も取得することができました。
ここまで成果をあげられたのは、クラスメイトと先生の指導のおかげです。中国語学科は1学年約40名です。共に学ぶ授業が多く、自然と団結力が芽生え、切磋琢磨しながら学べています。また先生は学生の長所を見つけて伸ばしてくれるので、モチベーション高く、4年間学び続けてこられました。私は授業中でも反復のために声を出しながら学習する癖があり、高校時代は「おしゃべりが多い」と注意を受けていましたが、中国語学科の先生は「声に出すことで身につける方法もある」と、利点と捉えてくれたことも嬉しかったです。
(※)「HSK」とは、中国が認定する語学検定試験。6級は最上級で、高度な運用能力を有し、流暢に自分の意見を表現できるレベルとされる。
先生にはよく、「間違えることではなく、実践しないことを恐れなさい」とアドバイスされました。そのため、2年次に北京第二外国語大学に留学した際も、授業で臆せず発言をしたり、現地の人たちと積極的に話したりしました。留学中は、大学主催の中国語スピーチ大会に出場しました。500人の観客や審査員の前でスピーチをしたので緊張しましたが、優秀賞をいただき、とても自信がつきました。それをきっかけに、多くの人に自分の存在を認識してもらえたので、交友関係が広がりました。1年間の留学を通じて、生きた言葉や文化を肌で体験しながら、語学力を大きく伸ばせました。
宮首(張)ゼミではゼミ長を務めました。杏園祭では新しい試みとして、皆で脚本を書き、劇を上演しました。また、ゼミの後輩の相談にのることも心がけています。
ゼミ以外では、日・英・中国語のトライリンガルキャンプで高校生と交流したり、学生広報スタッフの1期生として、オープンキャンパスで高校生をサポートしたりする活動に取り組んでいます。
「誰かのために」「誰かの手本になれるように」と、リーダーシップを発揮することを意識して、学生生活を送っています。こうした行動が実を結んだのか、次の活躍の場を掴むことができました。
→写真はゼミの3・4年生
「中国語を強みに、積極的に取り組める環境で働きたい」という希望が叶い、大手飲料メーカーの内定をいただきました。配属部署は入社してから決定しますが、挑戦できる新たな環境が得られ、今から楽しみです。
自分が積極的になることで、杏林大学の後輩に道を示せるよう、これからも次のステージに挑戦し、進み続けたいと思います。
※記事および各人の所属等は取材当時のものです