受験生サイト サークル紹介 学生支援ポータル 学納金サイト  [在学生・保護者専用]

こどもたちを取り巻く「いま」と支援の在り方(羽村市教育相談室相談員研修)

 2025(令和7)年3 月4 日(火)羽村市教育相談室(羽村市)にて、研修会『こどもたちを取り巻く「いま」と支援の在り方』が実施されました。この研修会は羽村市で日々、子どもたちと接している、8 名の教育相談室相談員の方を対象に行われました。
 
 講師は本学の加藤雅江教授で、大学病院でMSW(医療ソーシャルワーカー)・精神保健福祉士として勤務した経験を持ち、現在は本学健康福祉学科で「ソーシャルワーク演習(精神保健)」や「精神保健学」を教授しています。
 
 加藤教授は救急救命部門での勤務経験を元に、「病院で関わる相談者の方々はどのような経緯で困難を抱えるのか。救急救命に来る人をどうすれば減らすことが出来るのか」を考えてきたそうです。その中で、『子ども時代に、子どもたちが子どもらしく生活できること』『そのための居場所を作ること』『その子が生き延びて、大人になるまで伴走していくことの大切さ』に着目し、三鷹市での居場所づくりプロジェクト「だんだん・ばぁ」の取り組みや、小平市子どもの権利条例策定への協力などの活動を続けています。
 研修会では、これらの地域活動のきっかけ、現在どのような取り組みを行っているのかが紹介され、子どものSOS をどのように見つけ、受け止めていくのか、時に子どもがSOS を発信できないのはなぜなのか、先生の経験を交えて説明がありました。
 また、自分の気持ちを素直に伝えづらくなる思春期の前に、幼いころからSOS の発信やネガティブな感情の伝え方が出来る関係を大人と構築すれば、成長した後に相談がしやすくなる素地につながることや、家族への支援において、子どもにとっても、保護者にとっても、「相談という経験が悪いものではなかった」と感じてもらうことの重要性についても語られました。
 
 講演後は参加者から複数の質問や感想が寄せられ、加藤教授、相談員の方が互いに、子どもの気持ちや相談業務への姿勢について意見や考えを述べ合いました。 

地域交流課

2025年3月14日