2025(令和7)年9月27日(土)、本学地域連携センターは「杏林大学まなび直し講座 ~杏林型ウェルネスツーリズム」を開講いたしました。
本年度は、より多くの方々に本学の教育・研究リソースを共有し、学びを深めていただきたいという想いから、講座形式を「オンライン動画配信を中心とした対面ハイブリッド型」へと刷新いたしました。
全22回にわたる講座は、医学部・保健学部・外国語学部の教員に加え、著名な温泉家や沿線まるごと株式会社様のご協力により、分野横断的かつ多彩な内容で構成されています。
今回は、履修希望者との双方向性を重視し、募集定員を10名と設定いたしましたが、多くのお問い合わせをいただき、最終的には定員を上回る12名の方からお申し込みをいただきました。選考の結果、全員を履修生としてお迎えすることとなりました。
開講式では、当日のスケジュール説明やオリエンテーションに加え、履修生一人ひとりからご挨拶をいただきました。参加のきっかけや関心領域は多様でしたが、皆様が本学での学びに大きな期待と喜びを抱いておられる様子が印象的でした。
第1部では、保健学部の石井教授が「ウェルネスツーリズム概論Ⅰ」として保健医療の視点から講義を行い、第2部では、外国語学部の小堀教授が同じく「ウェルネスツーリズム概論Ⅰ」として観光学の視点から講義を展開されました。
■「杏林大学まなび直し講座~杏林型ウェルネスツーリズム~」開講にあたり渡邊学長より歓迎の挨拶
本学では今回、医学部・保健学部、そして外国語学部観光交流文化学科の学際的な特性を活かし、新たに「杏林大学まなび直し講座~杏林型ウェルネスツーリズム(履修証明プログラム)~」を開講いたしました。
渡邊学長はまず、本学の学部構成が本プログラムに最適であることを紹介し、医療・保健と観光の融合による新しい学びの可能性に期待を寄せました。
続いて、ウェルネスの概念について触れ、「単に病気でないことや健康であることにとどまらず、生き方そのものを含めた健全な生活の追求である」と説明。従来の「病気でなければ健康」という考え方から一歩進み、身体的・精神的な健康に加え、生きがいを持って暮らせる社会の重要性を強調しました。
観光・旅行については、「日常から離れてリラックスし、好奇心を満たし、活力を得る機会」であり、ウェルネスを実現する有効な手段であると述べました。履修生には、本プログラムを通じて観光がウェルネスにどう貢献するかを考えてほしいと呼びかけました。
また、履修生が多様なバックグラウンドを持ち、ウェルネスに強い関心を持っていることに触れ、積極的な意見交換を奨励。オンデマンド授業が中心となる本プログラムにおいても、質問や交流を歓迎すると述べ、プログラム終了後も継続的な関係づくりを推奨しました。
最後に、教職員一同が履修生の皆さまの要望に応えるよう努めることを約束し、プログラムを最大限に活用して今後の活動に役立てていただきたいとの願いを込めて、挨拶を締めくくりました。
今後の講座は、対面形式が閉会式を含めてあと3回、オンライン講義が17回、フィールドワーク(東京都奥多摩町にて)1回を予定しており、閉会式は2026(令和8)年3月28日(土)に開催予定です。



地域交流課
2025年9月29日