2025(令和7)年10月29日(水)、本学と包括連携協定を締結している羽村市からのご依頼を受け、羽村市立羽村第三中学校にて「がん教育」の講座を実施しました。
講座当日を迎えるにあたり、本学医学部附属病院がんセンターの東野職員と地域交流課の職員が事前に中学校を訪問し、担当教員との打ち合わせや会場の確認、生徒への配慮事項などを丁寧に確認しました。万全の準備を整えたうえで、当日に臨みました。
講師は、腫瘍内科学教室 教授の長島文夫先生が務め、がんの原因や症状、検診の重要性、治療法、予防策などについて分かりやすく紹介しました。講義では、検診時に撮影されたご自身の画像を用いたり、アメリカでの留学体験を交えながら、中学生にも理解しやすい言葉で丁寧にお話ししました。
生徒たちは終始熱心に耳を傾け、質問タイムでは「動物もがんになるのですか?」「お酒の飲みすぎはがんの原因になりますか?」など、活発な質問が寄せられました。長島先生からは「良い質問ですね!」との声が何度も聞かれ、講座は大いに盛り上がりました。
講義終了後には、生徒代表の学級委員長から感謝の言葉が述べられました。中でも印象的だったのは、「この講義で得たことを家族や知人に話してみたい」という言葉でした。
この講義に限らず、正しい知識を得ること、そしてそれを自分の中に留めるのではなく、周囲に伝えていくことは非常に大切です。「知ったつもり」にならず、自ら調べ、学び続けること。そのような学びの循環が、未来を拓く力になると私たちは考えています。
昨年の記事と同様の言葉で締めくくります。
この取り組みをきっかけに、新たなコミュニケーションが生まれ、ご家族、親戚、友人へと広がっていくことで、現在そして未来を考える一助となることを願っています。



地域交流課
2025年10月30日