2025(令和7)年11月7日(金)、羽村市福祉センターにて、羽村市職員の方を対象とした「ゲートキーパー養成研修」が開催されました。
本学は羽村市と包括連携協定を締結しており、地域社会の課題解決に向けた様々な企画で連携・協力体制を築いています。この研修は羽村市からのご依頼を受け、本学保健学部健康福祉学科の加藤 雅江教授が講師として登壇しました。
加藤教授は、精神保健福祉士・社会福祉士として本学医学部付属病院での勤務経験を持ち、「自殺や自殺未遂に至る前の子どもたちを救いたい」という強い思いから、大学での教育活動に加え、子どもや保護者の居場所づくり、子ども食堂、暴力被害者支援など、多岐にわたる地域支援活動に尽力しています。
近年、本研修は、支援者として業務にあたる市職員の専門スキル向上を目的とする回と、一般市民向けの回の2部構成で実施されています。今回は支援者向けの研修として、加藤教授の豊富な経験に基づき、「子どもたちを取り巻く環境とその影響」、「支援者としての適切な関わり方」、そして「子どもたちの小さな”声”をどのようにすくいあげていくのか」等について、実践的な知見を交えながら講義が行われました。
講義後には、参加者同士の意見交換の場が設けられ、教育、養護、相談支援、保健福祉など、異なる専門職種の皆様がそれぞれの立場から感じる課題や考えを共有しました。加藤教授も各テーブルを回り、参加者の話に熱心に耳を傾けたり、アドバイスを送ったりと、交流を深めました。
当日は27名の多岐にわたる分野の職員の方が参加し、非常に内容の充実した研修会となりました。本学は、この研修で得られた知識や気づきが、現場で働く支援者の皆様、そしてその方々が関わる子どもたちに活かされ、子どもたちにとっての「安全基地」が一つでも多く地域に増えていくことを心より願っています。


地域交流課
2025年11月20日