2025(令和7)年11月10日 (月)羽村市福祉センターにて学童クラブ支援員・補助員対象研修会「“できる”チーム(組織)づくりの条件~信頼関係を深め、一体感のあるチームになろう~」が実施されました。
この研修会は羽村市の学童クラブや児童館、放課後子ども教室に勤務されている職員の方を対象に行われ、当日は100名近い参加がありました。
講師は、本学外国語学部観光交流文化学科 真野 靖久教授が務めました。真野教授は日本航空での勤務経験を持ち、現場のサービス業務や人事・労務関連業務を担当しました。その後、大学におけるキャリア支援業務に従事。本学においてもキャリアサポートセンターのセンター長を務め、人的資源管理や組織行動、キャリアデザイン等を専門に学生指導・研修にあたっています。
はじめに、真野教授は「立場や役職に関係なく、チームの目標達成のためにメンバー全員が自発的になすべきことを行い、周囲に働きかけていくことこそが『リーダーシップ』である」と前提を置きました。そこから、自分らしさや多様性が何故チームにとって大切なのか、カリスマ=リーダーシップではないということや、キャプテンとリーダーの違いなどについて、航空業界での業務経験や、キャリア支援でのエピソードを絡めて講義を行いました。
後半では、「だまし絵」を複数枚スライドに投影し、何を描いたものなのかを判別するワークショップを行いました。人によっては兎に見えたり、鳥に見えたりするもの。肖像画かと思えば、動物や人の顔面に見えてくるものなどが提示され、参加者からは「自分には〇〇に見える」「教わったら分かった」など、活発な反応がありました。このワークショップを通して、「自分が気付かないことに気付くことのできる人がいる」「多様な視点や考え方をもつメンバーが集まると、様々なアプローチができる」ことを参加者全員で体感しました。
今回の研修では、立場の違いや、経験年数の違いなど様々な「違い」も多様性のひとつであり、それぞれの長所を活かすことでよりよいチームとなること、『リーダー』は役職ではなく、すべての人にリーダーシップが備わり得ることが伝えられました。真野教授は「これらのリーダーシップ論を現場で活かし、よりよい保育や子ども支援の実現につなげていただきたい」と述べました。


地域交流課
2025年11月20日