2025(令和7)年12月6日(土)、プリモホールゆとろぎ(羽村市)にて、市民向け自殺対策研修「ゲートキーパー講座」が開催されました。
本講座は11月7日(金)に開催された市職員向け講座の一般市民向けの内容となっており、講師は引き続き、保健学部健康福祉学科 加藤雅江教授が担当しました。
今回は「子どもの笑顔を守るために」をテーマとし、子どもたちの「困りごと」は何なのか、「困りごと」を抱えていても、なぜそれを大人に伝えないのか/伝えることができないのか、そもそもゲートキーパーとは何なのか、その重要性について、講師の体験もふまえながらわかりやすく講話がありました。
ゲートキーパーとは、「自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る)をはかることができる人」のことを指します。
加藤教授は、「変化に気づいて声をかけること」「本人の気持ちを尊重し話を聴くこと」「必要な支援につながるように、『相談する』ことができるようにサポートをすること」「見守ること」などをゲートキーパーの行動として挙げ、「家」や「家族」といった関係性だけでなく、地域や社会が子どもたちに関わり、「地域の役割」としてとらえていくことで、子どもたちを重層的に支援していくことの必要性について述べました。
当日は市民の方に加え、多摩地区で子どもや若者支援の福祉に携わっている職員の方の参加もあり、子ども支援に対する地域の関心の高さを感じさせる会となりました。

(地域交流課)
2025年12月9日