2026年(令和8)年3月21日(土)地域総合研究所フォーラム「地域・大学・学生の新しい関係―三鷹市・杏林大学の未来を描く―」が本学井の頭キャンパスにて開催されました。
本フォーラムでは、大学・学生と地域が今後どのような関係を築いていくことが望ましいのか、多様な立場からその未来像を描き、意義を共有することを目的に開催されました。
第1部は基調講演として「大学と地域の連携が生み出す多様な可能性」をテーマに、宇都宮大学、宮城大学より講師をお招きして、地域連携の先進的事例を講演いただきました。第2部では三鷹市長、三鷹商工会長、本学学長によるパネルディスカッションを行う構成といたしました。
第1部基調講演では、はじめに宇都宮大学地域デザイン科学部 石井 大一朗教授に講演をいただきました。
石井教授は地域デザイン科学部の創設時、地域デザインセンターの設立と学修プログラムづくりに携わり、現在は自治会支援、地域人材育成、空き屋活用などのプロジェクトに取り組んでいます。
講演は「プロトタイピングのあるまちづくりへLet’s GO!!」として、これまで石井教授が関わってこられた様々な活動の紹介と、そのコンセプト、チームビルディングの重要性など活動を進めていく上で生じる悩み、今後、大学が取り組んでいく地域連携活動の提案についてお話いただきました。
次に宮城大学事業構想学群 佐々木 秀之教授にご登壇いただきました。佐々木教授は様々な大学・高等学校が地域実践活動や探究活動の”実践書”にしている「地域共創型実践教育・入門」の著者の一人です。
佐々木教授からは、宮城大学で取り組む「地域連携実践教育プログラム」の解説、地域活動において、拙速に成果を求めるのではなく、学生がプロセスを踏んで再現できるようになることの大切さについてお話がありました。また、学生を地域へ送り出すにあたってのチームビルディングについては、石井教授同様、その必要性について指摘がありました。
第2部パネルディスカッションでは、「地域・大学・学生の新しい関係―三鷹市・杏林大学の未来を描く―」と題し、河村 孝三鷹市長、酒井 裕央商工会長、渡邊 卓杏林大学長の3名がパネリストとして登壇、地域連携活動に長く携わる本学外国語学部 古本 泰之教授をモデレーターに三鷹地域と大学の協働について、自由な意見交換を行いました。
各パネリストより大学・地域・商工会が持続的に協力できる制度設計、受け入れ基盤の整備、定期的な方針確認の重要性について意見、提案がありました。また、渡邊学長より、第1部に登壇した石井教授、佐々木教授にコメントをお願いする場面もあり、活発ながら和やかな雰囲気で議論が進みました。
会の終わりにはコメンテーターである国際基督教大学 布柴 達男特任教授に、全体を通して、三鷹と三鷹にある大学がどのような協力体制を築いていくことができるのかをお話いただき、大変充実したフォーラムとなりました。
当日は50名近い参加者の方に来場いただき、学生や市民の方、他大学の研究者の方をはじめ、現在、三鷹市で地域連携活動に取り組まれている方や商工会の方など多方面からご参加いただきました。開催にあたり、ご協力いただきました皆様には深くお礼を申し上げます。
今後も、本学は地域・自治体・産業界と関わりながら、連携のハブとなり、地域活性化、学生の学びの還元に取り組んでいきます。
《参加アンケート》※一部
・現状と今後の地域連携についてより深く理解が出来て良かった
・大学、事業者や農業に携わる人、一般市民、行政が交流する機会が増えるとよいと思う
・講演内容は具体的な説明が多く解りやすかった。授業で地域活動に取り組む際の参考にしたい。
・登壇された講師各位から各々の専門性と力強いメッセージを感じた。全体的にテンポよく内容的にも多彩で数多くのヒントがありました。
・三鷹の姿勢に携わる方から具体的な話を伺うことができ、大変興味深かった。




(地域交流課)
2026年4月8日