去る2024(令和6)年8月8日(木)~2025(令和7)年3月にかけ、今年度は計6回、本学の地域交流活動の一環として、本学保健学部看護学科の佐々木裕子教授、藤田千春教授、長谷川和子助教と有志学生が中心となり、訪問型のボランティア活動「いのちのおはなし会」(以下、おはなし会)を実施しています。
この活動は、三鷹市内の保育園で行われているもので、学生が子ども達や保護者に命や性の大切さを伝えるおはなし会です。特に4歳児の理解力と集中力に合わせた内容で、紙芝居や赤ちゃんの模型を使って教育を行っており、この活動は、学生にとっても将来の医療・福祉・教育分野でのキャリアに役立つ貴重な経験となっています。
参加した園児は楽しそうに紙芝居を見て、話者である学生の問い掛けにも元気よく応えていました。また、赤ちゃん模型を実際に持ってその重さを感じる場面では、「かるーい」や「おもーい」といった声が挙がりました。
筆者が数十年前に自身が通っていた園では、この時期にこのような教育を受けた記憶がありません。時代の背景、流れあろうかと思いますが、実際に参加してみて、1人の大人として、親の立場からも実施内容や園児たちの反応を見ることで感受性豊かな幼少期に受けることに意義を感じ、そしてシンプルにこの教育を受けられる園児たちがうらやましく思いました。
実施までには、有志学生の募集から始まり、練習等、様々な事前準備を経て本番を迎えていると聞いています。教員・有志学生共に、授業の合間での活動であることから、大変なこともあるのではと想像しますが、この活動が多くの園児たちに届いてほしいと心から願っています。
■主な内容
・命の大切さと赤ちゃんの誕生について
・赤ちゃんがどのように生まれてくるかについて説明し命の大切さを 伝える
・プライベートゾーンの概念とそれを守る方法についての説明をし、服を着ることの重要性や他人に見せてはいけない部分があることを教えました
・男女の違いについて触れつつ、ジェンダーステレオタイプ(※)を避けることの重要性4歳児の集中力と理解力に合わせて講義内容を構成することの重要性
※社会に広く浸透している「男性」と「女性」に対する固定的な思い込みやイメージのこと
・赤ちゃん模型を利用した赤ちゃんの重さを感じる体験
地域交流課
2024年12月20日