男女共同参画推進室は開室10年目をむかえ、2024年4月からは支援の対象を杏林学園の教職員および学生に拡げ、男女共同参画の新たな段階を迎えました。
その第一歩として、杏林学園における男女共同参画とは何かを考えることを目的として、2月25日(火)にセミナー「学び続ける、働き続けるために」を三鷹キャンパスで開催しました。参加者は全学部の教職員・学生で、対面とオンラインで約90名が参加し、オンデマンドに60名から申し込みがありました。
最初に登壇したのは外国語学部の田中洋准教授と同学部英語学科4年生の若林幸音さん。「心のバリアフリーを考える – 車椅子から見たキャンパスの風景 -」について、田中先生と車椅子利用者でもある若林さんの対話形式で語られました。
次に「子育て中の医学生が考える – 学び続けるために必要なこと -」というテーマで医学部医学科3年の筋野英理子さんが登壇しました。先生方の配慮、学園としての対応、そして同級生や家族の協力を得ながら、いかにして出産・子育てと勉強を両立しているのか、そして今後の不安や課題についての報告がなされました。
最後に登壇したのは医学部消化器・一般外科教室の大木亜津子講師。テーマは「女性外科医が考える – 働き続けるために必要なこと -」。学園、教室や学会としての女性医師支援について、大木先生がいかにして外科医として働き続けてきたのか、そして後輩たちへのメッセージが送られました。
プログラムの後半では、場所を移してグループトークが行われました。対面参加者が6~7名の車座になり、学生、教員、職員関係なく、思ったこと、感じたことをフラットに対話しました
参加した学生からは、「セミナーを聞いて考えた意見を交換することができて良かった。また心のバリアフリーについて、様々な考えがあることも分かった」、職員からは「他部署の方とお話しする機会がなかなかないので新鮮でしたし、様々なご意見を伺うことができて良かった」という感想が寄せられました。また教員からは「良い企画だった思うが、少し欲張りな企画であった。一つ一つ個別に開催すると、より濃い学びになると思う」との建設的なご意見もいただきました。
男女共同参画推進室では障がいや性別にかかわらず、学び続け、働き続けるために必要なことを全学で考え続けていく機会を提供していきます。こんなことを聞いてみたい、話してみたい等、希望がありましたら、男女共同参画推進室(kdks@ks.kyorin-u.ac.jp)までご連絡ください。
2025年3月7日