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鎌倉の古刹で写真供養 地域おこしに貢献

外国語学部観光交流文化学科 教授 宇佐美貴浩(Takahiro Usami)
宇佐美ゼミナール

思い出の写真 心をこめてお焚きあげ

写真供養感謝祭は、一人ひとりの人生を語る思い出深い写真に感謝の気持ちを込めて供養することで、新しい人生へと歩み出す手助けをする取り組みです。
鎌倉瑞泉寺で17年間続いてきたこの感謝祭は、平成26年からは北鎌倉浄智寺で開催されています。毎年11月第2土曜日に開催されており、将来的には鎌倉の観光イベントとして定着させ、地域活性化を促進することを目的としています。

観光協会協力のもとイベント全般を任される

写真供養感謝祭を鎌倉の観光イベントとして定着させ、地域活性化を促進することを目的に、宇佐美ゼミナールは鎌倉市観光協会や浄智寺と協力して、写真供養感謝祭の企画・運営全般を担っています。具体的には、当日までのスケジュール調整、必需品の手配、ポスターやSNSなどを使った広報活動などです。
写真供養感謝祭当日は、受付や案内を行います。高齢の参加者が多いことから安全には十分配慮した対応やサポートを心がけ、円滑なイベント運営に寄与しました。今年度の参加者は177名でした。

鎌倉の新しい観光イベントに 地域の活性化・課題解決に貢献

参加者には、浄智寺の境内を案内します。浄智寺は、鎌倉には珍しい唐様の鐘楼門や三体の仏像が鎮座する曇華殿、コミカルな七福神の布袋様が祀られている見所も多いため、鎌倉観光のPRになります。
鎌倉市観光協会は、まつり、花火大会、薪能など観光を通じて鎌倉の活性化につながる事業を行っており、歴史と文化を守り、地域と共に国際観光都市づくりをめざしています。本学は、写真供養感謝祭を通して鎌倉市の地域活性化に貢献できるよう活動しています。

地元関係者との交流で教育効果も向上

一連の活動を通して、学生には地域振興に関するプロジェクトを実行する知識と技術が身につきました。また、地域活性化は、地域の人と文化と産業が密接につながっていることや、自治体、企業、地域の人々と協力し合うことが必要であることも学びました。

アンケートを分析し今後の活動につなげる

毎年、参加者にはアンケートに協力いただいています。4年間の比較・推移は、次の通りです。
【参加者年代】60代以上の割合が8 割から7割へと減少。少しずつだが若い世代の参加者が増えていることが判明。
【参加者在住地】鎌倉市内が約3割、鎌倉市外で神奈川県内が約5割。開催地の鎌倉周辺の参加者が大多数を占める。
【写真供養の目的】遺品整理や気持ちの整理のためと回答した方が8割から6割に減少。終活のためや、引っ越しに伴う身辺整理など目的が多様化していることがわかった。
【写真供養感謝祭を何で知ったか】ポスター・チラシによる情報入手の割合が、昨年度に比べて約1割から2割に増加し、ホームページと合わせると約5割に上った。新規参加者を増やすには、ポスター・チラシ、ホームページなどを活用した地道な活動を継続していくことが重要だとわかった。

Date: 2019年10月29日

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